11月初旬、文藝春秋さんからご招待いただき、『俺たちの箱根駅伝』 刊行記念大学生取材会に東松山支部長2年大川が参加しました。
和気あいあいとした雰囲気で進んだ本取材会は、本作執筆のきっかけやテーマ、小説とスポーツ新聞の取材方法の違い、池井戸潤さん自身の小説論など多岐にわたって興味深いお話を聞くことができ、とても貴重な時間となりました。
早稲田スポーツさん、慶應スポーツさん、中央スポーツさん、立教スポーツさんと共に参加した取材会。
他大学の方と交流することが無かった大川にとって、そういった側面でも大変有意義な機会でした。
大川は池井戸さんに対し、箱根駅伝を舞台とした小説を書こうと思ったきっかけや取材の仕方について質問しました。池井戸さんの回答はそれぞれ「箱根小涌園の話、会社側(テレビ局側)の話を書きたかった」、「そんなに取材はしない。話で必要なところだけ聞いて後はイメージで書く」という意外なものであり驚きました。同時に「視点や考え方がスポーツ記者とは違う」ということを知り、自身の見識を広げていこうと思うよいきっかけになりました。
別の参加者からは「キャラクターの名前の付け方」についての質問や、「物語の締め方やキャラクターの動かし方」についての質問が上がりました。質問内容は多岐にわたり、最終的には「池井戸さんが必死になったこと」や「生き方」についての質問も。池井戸さんの回答は自身の経験から来る特有のものであり、合間に挟まれるユーモアに参加者全体が思わず笑う場面もありました。詳しい内容は小説本編のネタバレになってしまいますので省略しますが、気になる方はぜひ『俺たちの箱根駅伝』(上下巻)をお読みいただければと思います。
貴重な機会をいただいたこと、この短くも濃い時間を過ごしたことは、大変大きな収穫になったと思います。この場で学んだ様々なことを糧とし、スポーツ大東編集部の活動のみならず、後々の人生において活かしたいと強く思いました。
最後に取材会を設けていただきました文藝春秋さん、本記事作成においてご協力いただきました各大学新聞編集部の皆様に対し、この場をお借りして感謝申し上げ、本記事を締めさせていただきます。
(文・撮影:大川真、一部提供画像・協力:文藝春秋)