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2023.06.17
陸上競技部男子長距離

【陸上競技部男子長距離】秩父宮賜杯第 55回全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会

2大会連続伊勢路の切符を掴む


6月17日に秩父宮賜杯第 55回全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会が神奈川・相模原ギオンスタジアムで行われた。

この選考会は1 校 2 名ずつ、4 組でレースを行い、8 名の合計タイムの上位 7 校を秩父宮賜杯第55 回全日本大学駅伝対校選手権大会の推薦校となる。

本学は3時間57分50秒77の2位で選考会を通過した。


1組目を走ったのは入濵輝大(社経2)と佐竹勇樹(スポ科4)。佐竹は常に集団中央で様子をみつつレースを展開していく。8000m地点で他大学の選手がスパートをかけるところについていき、徐々に順位を上げ2位でゴールした。入濵は序盤から先頭集団の後ろにつく。一時先頭に出る場面もあったが、他の選手の追い上げで順位を落とすも、4位で持ち堪える。


2組目を任されたのは昨年も2組目を走ったピーター・ワンジル(国際文化3)と昨年1組目で悔しい思いをした小田恭平(法3)。ワンジルは2周目以降先頭集団を突き放し、1番前に躍り出る。その後持ち前のスピードを活かしてトップを維持し、最終的には全員の選手を周回遅れにする快走をみせた。誰よりもこの大会への思いが強いであろう小田は集団下位に沈むこともあったが粘りをみせ、昨年よりも良いタイムを出し29位でゴールした。


3組目は西川千青(スポ科3)と西代雄豪(国際文化3)が安定した走りをみせてくれた。西川、西代ともに17周目まではラップタイム1:10~13をキープする走りで4位集団前方を走る。8000mからのスパート合戦の末、2選手ともに30分を切る走りをみせ、西川は5着、西代は11着とチームに貢献する。


各校のエースが集う4組目。久保田徹(国際関係4)と大谷章紘(国際関係3)に託された。久保田は外国人選手が揃ってハイペース展開に持ち込む中、自身の走りを維持する。8000m地点でスパートをかけると28:50.76という好タイムで11着に付け、チームトップの走りを記録した。大谷は途中まで日本人集団の後方につけ30位前後を陣取り、安定したペースで終盤まで走ると、ラストスパートで順位をあげ25位でゴールした。


2大会連続44回目(出場回数は関東で最多)となる秩父宮賜杯第55回全日本大学駅伝対校選手権大会は11月5日(日)8時10分からスタートする。

▲組トップでチームに貢献したピーター・ワンジル(国際文化3)

【監督・選手コメント】

真名子圭監督

今回は正直万全な状態ではなかった。5月から6月あたまくらいに体調不良者が10名以上出てしまってやりたいことができない状況だった。その中でも選手たちとミーティングをしてどうやったら通過できるかを考えて臨んだ。1組目は力のある佐竹と入濵、2組目に絶対に大丈夫なピーターと最後まで迷ったが小田を選んだ。3組目にはうちの主力であり他大学のエースとも戦える西川と西代を入れて前半でしっかりとタイムを出して予選通過できるように考えた。これから箱根予選もあるが、予選を通過して出場するだけでなく全日本駅伝ではシードを獲ります。

佐竹勇樹(スポ科4)

今回1組目で緊張もあったが、楽しみな気持ちもあり、後の人たちに良い流れでつなぐことができて良かった。前の集団より一個後ろでレースを進めて、なるべく上位で入れるように考えていた。予選を通過できてチームとしていい流れが来てると思うので全日本、箱根で勝ち切れるように、夏にしっかりと距離を走って力をつけていきたい。

入濵輝大(社経2)

自分の中では課題も残るし、収穫もあったレースになりました。ラストで自分がレースをしかけたのですが、そこで完璧に勝ちきれなかったので最後のキレが足りないというところが反省点です。後ろにいると脚が詰まっちゃったり、後ろからスパートをかけるのが辛いので普段から前に出ることを気をつけて走っています。全日本大学駅伝本戦では昨年は全然走れなかったので、今回はタイムも区間順位も狙っていきたいですし、箱根予選では日本人1位を目指して頑張っていきたいです。

ピーター・ワンジル(国際文化3)

今日はとてもいい走りができた。ずっと先頭でレースをしたのは前に人がいると走りづらいから1人でペースをつくって走った。全日本で1位を取って、箱根では前回2区でチームにダメージを与えてしまったため次は必ずリベンジします。

小田恭平(法2)

去年この大会で1組目を走ったんですが、暑さの中で最下位に近いところで走ってしまい後悔が残りました。今回は誰よりもこの大会に臨む思いというのは強かったので、昨年よりも良いタイムでゴールできて安心しています。合宿の練習でも状態が悪く、完璧に練習をこなすことは出来なかったのですが、真名子監督から、きついと思ったら少し後ろに下がってもいい気持ちでいけと言われていたのでリラックスして走れました。全日本は補欠で終わってしまったので、今回はどの区間を任されても走れるようにすることと、箱根予選でも10番以内に入ってチームに貢献する走りをして箱根出場を決めたいと思います。

西川千青(スポ科3)

今日は3組目上位でゴールすることを目標にやってきて、朝からメンバー以外のみんながサポートしてくれたおかげで自分にとってはいいパフォーマンスができたと思います。先週の合宿の際に自分は少し練習が消化できなかったが、今週はしっかり切りかえ、この試合をイメージして練習をしてコンディションを整えてきました。次はハーフマラソンという長い距離になってくるので夏合宿ではしっかりと自主的に距離を増やしながら練習を積んでいってチームの主力としてみんなを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。箱根予選ではチームトップでゴールすることを目標にしていて、全日本では昨年走れなかったのでしっかり1区でインパクトを残せるように頑張りたいと思います。

西代雄豪(国際文化3)

前半2組でいい流れを作ってくれたから気持ちを楽にして試合を楽しんでできた。レースプランとしては最後まで粘って組で4着で入りたかったが、西川と一緒に出たラスト2000で離されてしまったのでそこが反省点です。今後はラストスパートをしっかりかけられるようにしていきたい。今年も前回と同じ8区を走りたいが、去年の全日本では全く歯が立たなかったので今年は他大学とも戦えるようになった姿を見せたい。

久保田徹(国際関係4)

今年で4組目は3回目ということで監督からは留学生には着いていかずに日本人の集団の中で勝負をしようという話をされていました。28分50秒〜29分の間でゴールしようと監督と話をしていた中で前半少し辛かったのですが、しっかり集団の流れを見ながらそのまま後半まで走れました。東海大学の選手が飛び出したときに反応ができなかったのですが、その中でも最低限の走りはできたのかなと思います。関東インカレ後に体調不良になってしまったのですが、監督からは絶対4組で使うと言われていました。絶対に前の組の人たちがいい形で走ってくれると分かっていたのでその走りが励みとなっていい走りができたと思います。箱根予選では去年は1位通過だったので今年も油断をせずに走り、しっかりと1位通過をすることと、全日本では前回シード校相手に何も出来なかったので、その悔しさを今年は味わないようにチーム全員で戦っていきたいと思います。

大谷章紘(国際関係3)

3組目終了時点で1位だったので前に出るというよりも後ろで確実に走りきるという最低限の走りをしようと思っていた。レースでキツくなってくるタイミングが早いため持久力が課題で自分の限界値を高めていきたい。これから力をつけて前回を超える走りを全日本駅伝と箱根予選会でしたい。


【全体順位】

1位 城西大学 3:57:35.40

2位 大東文化大学 3:57:50.77

3位 東海大学 3:57:58.89

4位 東京国際大学 3:59:02.86

5位 東京農業大学 3:59:20.68

6位 帝京大学 3:59:34.06

7位 国士舘大学 3:59:45.19

(ここまでが推薦校)



【結果一覧】

1組目 

佐竹勇樹(スポ科4) 30:05.78 2位

入濵輝大(社経2) 30:09.39 4位

2組目

ピーター・ワンジル(国際文化3) 29:00.50 1位

小田恭平(法3) 30:38.30 29位

3組目

西川千青(スポ科3) 29:50.18 5位

西代雄豪(国際文化3) 29:55.54 11位

4組目

久保田徹(国際関係4) 28:50.76 13位(チームトップ)

大谷章紘(国際関係3) 29:20.32 25位





【内川可南子・岩﨑美侑・大川真・中山康】