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2024.03.13

2023年度ナミキパイロット授与式

水泳部の小池選手に奨励賞とビブリオバトル入賞者山上さんに敢闘賞、男子陸上競技部に支援金授与


2024年3月12日に板橋キャンパスで「パイロットナミキヒデユキ奨励賞授与式」が行われ、水泳部の小池さくら選手(スポ科4)が奨励賞、ビブリオバトル入賞者の山上出雲さん(日文4)が敢闘賞、陸上競技部男子長距離ブロックがそれぞれ支援金を授与された。

この奨励賞は本学卒業生である並木秀之氏の発案により創設されたもので、昨年行われた第1回に引き続き2回目の開催。


授与式には小池選手、下田嶺さん(スポ科4)、山上さん及び男子長距離ブロックの真名子圭監督、双木陽翔副務(経営1)が出席し、パイロットナミキヒデユキ奨学支援機構理事の鍋島英幸氏及び太田政男氏、並木克文氏からそれぞれトロフィー及び支援金目録の贈呈を受けた。


奨励賞を受賞した小池選手は2021年8月から9月にかけて行われた東京2020パラリンピックに出場。競泳女子400メートル自由型で見事日本記録の更新を果たした。


山上さんは2023年12月17日に行われた第14回全国大学ビブリオバトル~首都決戦~全国Aブロックにおいて『あなたの燃える左手で』(朝比奈 秋(著) 河出書房新社)を紹介し、ゲスト特別賞を受賞した。


陸上競技部男子長距離ブロックは2023年11月5日に行われた秩父宮賜杯第55回全日本大学駅伝対校選手権大会で7位、2024年1月2日から3日にかけて行われた第100回東京箱根間往復大学駅伝競走で10位と2つの大会でシード権を獲得した。




【受賞者コメント】



小池さくら(スポ科4)

この度はこの名誉ある賞を大学4年間の最後に受賞することができ、大変嬉しく思います。本日このような式典を開催していただきありがとうございます。私は2023年ジャパンパラ競技会に向けて、2つのことに取り組んできました。1つ目は2020東京パラリンピックまでメイン種目としていた400m自由形以外の種目に取り組んだことです。自由形以外の種目に取り組むことで、結果として自由形に繋げたいと思い、長年苦手意識を持っていた個人メドレーと背泳ぎに挑戦し、2種目とも自己ベストを更新し、日本新記録を達成することができました。2つ目は指導者の経験をしたことです。選手としてだけでなく、地元である埼玉県パラ水泳協会の強化事業に携わり、コーチングにも力を入れてきました。今までは泳ぎを教わることがほとんどだったため、経験してきたことから自分の言葉で人に教えるということがとても難しく感じ、選手たちにかける言葉が自分の泳ぎにもいい影響を与えていると、日々の練習や今回のジャパンパラ競技大会で実感しています。今回いただいた奨励金は、まだまだ盛り上がりが足りないパラ水泳の競技振興のために活用させていただきます。パラ水泳はまだまだたくさんの人に知ってもらうことが必要だと感じています。現在、水泳に限らず、皆さんがパラ水泳を知り、触れる気かが少ないと感じています。私は選手として、そしてある時は指導者としてパラ水泳とここまで関わってきました。パラ水泳の楽しさ、面白さを体感してきた私がその経験や知識を皆さんに様々な形でお伝えしていきたいと思っております。今回ナミキ賞に選考してくださった並木秀幸様の得意なこと、興味のあることを見つけ出して挑戦していくという次への繋げ方は、私のこれからの人生において大事なことだと強く感じました。年がいくつになっても、今回頂いた名誉ある賞に恥じないよう、自分の得意なこと、興味のあることにはどんどん食いついて、立ち止まることなく進んでいきたいです。




山上出雲(日文4)

この会を開いてくださった大東文化大学の皆様、そしてナミキ支援機構の皆様に感謝申し上げます。文学部として文学を志すものとして、ビブリオバトルというある種アカデミックな部門で賞をいただけたことは非常に光栄なことだと思っております。ビブリオバトルは、自分の好きな本や感銘を受けた本を5分間という制限がある中でプレゼンをするという全国規模で行われているイベントです。3年生の時に学内で行われた予選に参加し、そこから全国大会に出場しましたが残念ながら賞を取ることができず、悔しい思いをしました。その思いをバネにして、今回2023年にビブリオバトル全国大会にて賞を頂きました。私自身がビブリオバトルに出場したことから私自身でも主催としての活動を行っておりますので、今回頂いた支援金はその活動に使いたいと考えております。また、すでに広告代理の事業を行っておりますので、そちらの方にも使わせていただくつもりです。私の愛読書の1つとして、ジャンポールサルトルの『実存主義とは何か』という本があります。その中に『実存は本質に先立つ』という一節があり、これを大学1年生で読んだときに実存とは何だろうと考え、そこから4年間のモラトリアムの期間の中で考えていき、その中でこういった賞を頂けたことはある種自分の人生選択は間違っていなかったんだと、自分の行動は良いものだったと自信を持つことができました。最後になりますが、この賞を頂けたこと、皆様に本当に感謝しております。ありがとうございました。




真名子圭監督

日頃から陸上部へ応援してくださり、心より感謝申し上げます。また、このような大変光栄な支援金を頂けたこと、恐悦至極に存じます。頂いた支援金は、学生46名で生活している寮の修繕費や食事補助に充てさせていただこうと考えています。今年度は全日本大学駅伝で7位のシード権獲得、そして箱根駅伝はギリギリ10位のシード権獲得することができました。箱根駅伝の100回大会と同時に学園の100周年を迎えました。このようなタイミングで男子駅伝の復活そしてシード権獲得をしたことはまずは学生の日頃からの努力、トレーニングの成果でありますし、それを支えてくださる学園、応援してくださる皆様のおかげだと思い、本当に感謝しております。2024年度は101回、101周年という新たなスタートだと考えております。この先の100年に向けて大東スポーツを引っ張っていける部活動、代表になれる部活動を目指し、市田兄弟以来の出場になる出雲駅伝から全日本大学駅伝、そして箱根駅伝の三大駅伝での5位を目標に設定し、すでに新しい代がスタートしています。その目標の達成に向けて、また陸上部一丸として頑張っていきますので、これからも応援いただきますようお願いいたします。本日はありがとうございました。