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悔しさ残る10度目の準優勝
10月27日に宮城県・第42回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(以下:全日本大学女子駅伝)が弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・ゴールとする38kmのコースで行われた。本学は2時間4分6秒の2位に終わった。
本学は3月に行われた日本学生女子ハーフマラソン選手権大会で優勝した野田真理耶(スポ科2)、6月の日本学生陸上競技個人選手権大会 女子3000mSCで1位だった川瀬真由(社会3)、9月の全日本インカレ女子5000mで大会新記録を樹立したサラ・ワンジル(外英2)、先日の関東大学女子駅伝で屈強なロード力をみせた蔦野萌々香(スポ科2)など最強の布陣で今大会に挑んだ。
9回目の準優勝に悔し涙を流した昨年の雪辱を果たすべく、1区を任された野田は区間新の好走で1位でタスキを渡す。2区相場茉奈(教育2)は2位で、3区川瀬も前の選手に食らいつき3位で4区につなぐ。4区蔦野はトップとの差を縮めつつ3位を維持してワンジルの待つ5区へ。ワンジルはタスキを受けとると2位の城西大学を追い抜く。トップと19秒差で6区にタスキが渡り、1位の立命館大学と2位の大東文化大学のアンカー勝負となった。平尾暁絵(外英2)は健闘するも先頭に追いつくことはできず2位でゴール。10度目の準優勝となった。
15年の歴史を『紡ぎ』、『頂への執念』を抱きながら、12月に行われる富士山女子駅伝では優勝を誓う。
【監督・選手コメント】
外園 隆 監督
「(区間エントリーについて)優勝を狙うために選手たちを適材適所のところに配置した。計算した通り区間3つは区間賞を取れたわけで、サラに渡すまでにどうするか、サラがどうするかをずっと考えていた。とにかく1区から絶対に出遅れてはいけないのもあるし、野田が完璧な走りをしてくれた。あの子は外さないので。最初思ってたレース展開も途中で変わったが、野田はすぐにレースマネジメントをしていいペースで入っていった。2区の相場に関しては度胸のある子で、1番伸び盛りで調子も1番上がっている。控えの2人は怪我している訳ではなく特段相場の調子がよかったんです。 800mや1500mといった短い種目から長距離を走ってくれることはチームにとってもいい雰囲気になる。2区はゲームチェンジャーでもあり、流れを作る役割もある。相場を2区に置くことによってみんなが元気になったんです。立命館大学の選手が2分50ぐらいで走るなか、相場も2分57.58ぐらいで走っている。そういう走りのできる子っていうのはなかなかいない。気持ちを乗せるためにも2区に選びました。3区では差が開いちゃったけれど冷静な走りで、区間6番ですけど、相手校にエースをもってこられたので、してやられたなという感じです。4区は前半流れに乗りきれなかったけれど、距離を踏む段階で蔦野の本当の走りが出てきて、最後グーンと上がってきた、そして区間賞をとるところは流石だなと思った。5区のサラに関しては走りは予定通り。タスキが渡る時に選手が並んできていれば平尾も…という点はありますが、相手も区間トップをとるぐらいですからさすがですよね。立命館大学も区間賞3つ、私たちも区間賞3つでその差をみたときに、総合的に走力をあげなきゃいけないなと思いましたね。富士山では絶対に優勝します。(レース前に選手にどのような声がけをしたか)とにかく気負わず。やっぱり勇気ある挑戦という話をしました。去年も1年生が走って、彼女たちが2年生になってここまであがってきて、3年、4年のときも面白くなると思いますね。絶対負けない、私たちよりも彼女たちの方が自信をつけたと思うし、みんな分析能力もあって真面目で一生懸命やってる。だからそれを形にするのは私ですから。今回のメンバーもトラックで活躍しているけれど、今までの先輩たちもトラック種目で活躍して駅伝でも活躍したうえで2位だった。駅伝だけではなくトラックでも活躍するという伝統を受け継いでもらいたい。(富士山女子駅伝への意気込み)優勝だな」
1区 野田真理耶(スポ科2)
「レースを振り返ってみて、他の大学と差を広げることが個人の目標だったが出来なくて力不足と感じました。目標(タイム)としては、タイムとか目標はなくてよりチームとして優勝することを目標に走りました。区間新記録に関してもタイムとかは気にせず後ろの名城大学や立命館大学との差を広げることを第一の目標としていました。4年生の最後の駅伝が富士山駅伝なので、そこで4年生に優勝のメダルを渡したいと思います」
2区 相場茉奈(教育2)
「真理耶がトップで来てくれるというのは想定していました。その中で、凄く緊張していたのですが最初から自分に壁を作らない走りをしていこうと思い、かなりハイペースでレースを進めました。しかし、後ろの立命館大学の選手もかなりのハイペースで来ていて、最後まで競るレースが出来なかった所に、自分のスタミナ不足を感じました。1キロ3分11秒ペースの12分44秒を目標タイムとして設定していました。ですが、今回は13分3秒というタイムとなってしまい、レースマネジメントという部分で自分ができてない部分があると思いました。また、12分44秒という設定タイムも、立命館大学の区間賞を取った選手の12分41秒には及んでいないので、レースや相手の選手の分析という部分も足りていなかったなと思います。今回は10個目の銀メダルという形で、また監督に銀をあげる結果となってしまったので、今度こそという気持ちをもって、富士山ではみんなで優勝を勝ち取りに行きたいと思います」
3区 川瀬真由(社会3)
「個人としてはチームの流れを引き寄せる粘りのある走り、区間3位以内を目標にしていました。1区で真理耶が区間新を取って良い流れを作ってくれたので、前との差を1秒でも短くするという思いで走りました。寮の同室でもある2区の茉奈からパワーをもらったんですけど、途中で抜かされた時に粘りきれませんでした。チームの良い流れを遠ざけてしまった、足を引っ張ってしまったと思います。区間3位以内で全員つなぐのが優勝に必要だと思いますが、体力を始めとした基礎的な部分が足りないし、自分の殻を破れていないかなと思います。今年の駅伝は2大会ともメンバーに助けられて、優勝・準優勝メンバーにしてもらいました。今度の富士山駅伝では自分がチームを優勝に近づける走りをしたいですし、来年度のキャプテンとしての自覚を持って走りたいと思います」
4区 蔦野萌々香(スポ科2)
「レースを振り返って、まずは区間賞は嬉しかったです。ペース配分については最初攻めて中盤に粘って、最後に上げるという形で走りました。目標タイムに対しては、15分35秒であったが達成できず、自分がトップとの差を詰めていれば優勝に近付いたと思ったので悔しいです。富士山女子に向けてはどの区間を走っても区間賞を取れるように出来るように力をつけて優勝したいと思います」
5区 サラ・ワンジル(外英2)
「今日、28分台を出せたのは嬉しいですが、28分30秒の目標タイムで走れなかったのは悔しいです。また、みんなで優勝出来なかったのもとても悔しいです。今回、区間賞を取れたのは凄く嬉しいです。今、1番は体の状態に気を付けたいと思います。富士山ではリベンジし、優勝したいです」
6区 平尾暁絵(外英2)
「6区として個人で区間賞を取って優勝しようと思っていました。サラが5区で良い流れを作ってくれたので、その勢いに乗って走るだけだと思いました。当初は勢いに乗ってじわじわと差を詰めて、最後のトラック勝負で絶対に勝ち切るというプランでしたが、自分の力不足でできませんでした。持久力はもちろんですが、筋力が全然足りないなと思いました。7kmを走りきるだけの体力がまだまだ足りないと実感しました。富士山駅伝では、絶対今回のような悔しさがないように全力で走り切って優勝したいと思います」
【結果一覧】
総合結果
2位 2時間4分6秒 大会新記録!
個人成績
1区(6.6km) 野田 真理耶(スポ科2)
21:11 区間1位 大学初1区区間賞!
2区(4.0km) 相場 茉奈(教育2)
13:03 区間3位
3区(5.8km) 川瀬 真由(社会3)
19:37 区間6位
4区(4.8km) 蔦野 萌々香(スポ科2)
15:42 区間1位 区間賞!
5区(9.2km) サラ・ワンジル(外英2)
28:51 区間1位 区間賞!
6区(7.6km) 平尾 暁絵(外英2)
25:42 区間5位
【岩﨑美侑・東謙人・大川真・高木亮佑・津田千空・宮田脩平】