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第14回関東大学春季交流大会Aグループ 第1節
ダブルスコアで敗戦も、収穫を得る
日程:4月20日(日)キックオフ13時
会場:早稲田大学 上井草グラウンド
大東文化大学vs早稲田大学
前半 12-33
後半 14-24
合計 26-57
心地よい風が吹く中、春季交流大会の初戦の早大戦が行われた。本学が所属するAグループは、昨年度の関東大学対抗戦とリーグ戦の上位3チームで構成される。本大会は6月22日まで続く総当たりの大会で、力のある対抗戦相手にどれだけ戦えるかが春シーズンの指標となるだろう。
本学のキックオフから試合は始まり、キックチャージからのタックルは早大選手の懐に突き刺さり場外へと押し出した。しかし早大はこのプレーで乱れることは無く堅実に試合を進める。前半6分には早大の連続したアタックからノットリリースザボールの反則を取られ、自陣ゴール付近でスクラムを与えてしまった。そのスクラムを起点に左サイドを攻められ先制トライを決められた。その5分後にも得点され0-12とする。しかし本学も反撃を見せる。早大のノックフォワードから敵陣22mライン付近でスクラムを得た本学は、バックスが連続して右サイドへと攻め最後は15番タヴァケ・オトが個人技でディフェンスをかわしインゴールへと飛び込んだ。ゴールは外れ5-12とする。
個人技でディフェンスをかわすオト
本学は、早大の司令塔でもある10番服部亮太のディフェンスラインの隙を狙ったパスと個々のパワーに苦しめられ、自陣深くまで攻め込まれる。この防戦を断ち切ったのは、先ほどトライを決めたオトだ。早大の緩いパスをインターセプト。約70mを独走し見事トライを決めた。前半残り時間は何度もチャンスを掴むもトライまでつながらず、12-33で前半を終えた。
続く後半はまたも早大の得点から始まり,早大のテンポの速いアタックに対応することができない。粘り強くディフェンスを続ける本学は早大のアタックミスを見逃さない。13番橋本颯太が敵陣深くでルーズボールに反応しボールを獲得するとそのままの勢いでインゴールへ。ゴールも決め19-40とするが、ディフェンス面での反則やラインアウトのスローミスから相手に得点を許し、リードを広げられ19-50。
このままリードされ試合終了かと思われたが、新主将の伊藤和樹(スポ科4)が意地を見せた。本学のジャッカルから攻撃の起点を作り、ロングパスを受け取った伊藤は俊足を活かしたランで相手ウィングをかわし左サイド隅に飛び込んだ。だが試合終了間際に得点され、最終スコアは26-57で春季交流大会は黒星スタートとなった。
試合終了間際にトライを決めた伊藤
主将の伊藤は、今大会に向けて春シーズン意識していることは「トランジション」だと言う。試合の中での攻守の切り替えを早くすることを意識すること。そのために練習時から呼びかけ、意識させているのだ。そういった意識での早大との試合は、ダブルスコアの失点となったが、攻守ともに反応の速いラグビーを経験できたことは今後の糧となることに違いない。
次戦は5月4日に東海大学との対戦だ。前年度リーグ優勝チームとして負けるわけにはいかない。
【撮影・記事 宮田脩平】