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2025.10.26

【陸上競技部女子長距離】第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会

悔しさ糧に富士山こそは頂へ!

【総合結果】

2時間03分44秒 2位!


【個人結果】

1区(6.6km)秋竹凛音(1) 21分04秒 区間5位 区間新記録!

2区(4.0km)森 彩純(3) 13分11秒区間8位

3区(5.6km)成瀬 結菜(1)18分42秒 区間6位 区間新記録!

4区(4.8km)平尾暁絵(3)16分14秒 区間4位

5区(9.2km)サラ・ワンジル(3) 28分25秒 区間1位!

6区(7.6km)野田真理耶(3)26分08秒 区間15位


10月27日、第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(以下、全日本大学女子駅伝)が宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)を発着とする全6区間・38kmのコースで行われた。本学陸上競技部女子長距離部は杜の都を駆け抜け、総合時間2時間03分44秒で11回目の悔しい準優勝となった。 


前回大会は、首位の立命館大学(2時間03分03秒)に1分03秒差

で敗れ、10度目の準優勝となった。2時間04分06秒は大会新記録だったものの、10個目の銀メダルに悔しさをにじませた。15年連続15回目の出場となる今大会は、シルバーコレクターの名を返上すべく挑んだ。

 

出走メンバーには、昨年も出場した3年野田、平尾、そしてワンジルの3選手に加え、関東女子駅伝を走ったされた2年生の森、1年生の秋竹、成瀬が名を連ねた。

 

秋雨がコースを濡らす12時10分、号砲とともに一斉にスタートした。


チームの流れを決める1区(6.6km)。平坦な道が続くこの区間を走るのは、1年生の秋竹。10月4日に行われた第43回関東大学女子駅伝対抗選手権大会(関東女子駅伝)では、5区で区間新記録を樹立した期待の1年生だ。

スタート直後から先頭集団の前方中央を位置取り、落ち着いた入りを見せる。3キロを9分36〜37秒で通過。このあたりから集団がばらけ始める中、秋竹は冷静にリズムを保ちながら走り続けた。6キロ地点では先頭からやや遅れ始めるも、粘り強く食らいつく。

1区は区間新記録が6人も生まれる大激戦。その中で秋竹は21分04秒の区間新記録・区間5位と堂々たる走りを披露。先頭・城西大学とはわずか11秒差で、2区の森へタスキをつないだ。


続く2区は全6区間の中で最短。スピードが求められる区間を任されたのは森彩純(3)だ。森はこれまで混合駅伝で2キロを任されるなど、チーム随一のスピードランナーである。

序盤から軽快な走りを見せ、3キロ通過では城西、立命館大、東北福祉大、福岡大、大東大の順。

最後まで粘りの走りを見せた森は13分11秒の区間8位。先頭・城西大との差を44秒にとどめ、1つ順位を上げて4番手で成瀬結菜(1)へとタスキをつないだ。


3区を走るのは、関東女子駅伝1区で区間新記録をマークした1年生・成瀬。

勢いそのままに、序盤から積極的な走りを見せる。2キロ地点では前を行く2位との差を約3秒まで縮めると、2.3キロ地点で後方の東北福祉大に追いつかれる場面もあったが、並走しながら懸命に粘った。

4.4キロ地点でペースを上げた名城大にかわされるも、最後まで集中を切らさず走り抜く。結果、区間6位・区間新記録となる18分42秒をマークし、5位で平尾へとタスキを託した。


平尾は昨年の同大会で最終6区を任され、チームを2位のゴールへと導いた経験を持つ。

あの悔しさを胸に挑む今大会は、序盤から落ち着いた表情でリズムを刻んだ。

4キロ地点で前を行く立命館大をとらえると、力強く前へ出る。区間4位・16分14秒と持ち味の安定感と粘りの走りで順位をキープし、5位で受け取ったタスキを1つ上げ、5区のサラ・ワンジルへとつないだ。昨年の雪辱を果たすかのような力走だった。


5区は大会最長の9.2km。「花の5区」ともいわれるこの区間は、各校の主力が集う。本学も例外ではなく、エースのワンジルが出走した。

1分15秒差で受け取ったタスキを手に、ワンジルは序盤から攻めの走りを見せた。

1.5キロ地点では、26秒差あった3位・名城大をとらえ、前へ出る。

1キロを3分08秒、2キロを6分24秒、3キロを9分24秒、4キロを12分27秒で通過。驚異的なスピードで追い上げると、5.3キロ地点でついに先頭の城西大と東北福祉大をかわし、トップに立った。

区間1位・28分25秒の快走で、4位で渡されたタスキを一気に首位まで押し上げる圧巻の走りを見せた。


アンカー6区は7.6kmと、5区に次ぐ長距離区間。最後の勝負どころを託されたのは、昨年の同大会で1区区間新記録を樹立し、大東として初の1区区間賞を獲得した野田だ。

ワンジルから笑顔で1位のタスキを受け取った。

レースが動いたのは終盤。残り2キロ地点で、2位の城西大がわずか81メートル差まで迫る。残り1キロでついにその背後に影が重なり、城西大にかわされてしまう。

最後は悔しげな表情でテープを切った野田。チームは11回目の準優勝となったが、最後まで首位を争い堂々たる走りを見せた。


【監督・選手コメント】

外園 隆 監督

(順位が 2位となりました。素直に感想を教えてください。)悔しい結果。(今回の区間配置とレースの展開はどのように予想していたか。)1区から 4区はとにかく大東文化大学のケンカ走法をもう一回体現して、5区と6区でとどめを刺す。レースの展開は1区から 4区は自分たちがずっと行っている"育成の大東"という部分を確実に決定づける走りをしてくれた。(1年生 2人の区間新記録の走りについて)予想通り。驚きでもなんでもない。そのためにその区間に配置をした。
(レース前どのような声掛けしたか)自分を信じ、自分と戦うこと。それが今回のレーステーマだった。
(MVP)サラワンジルだ。もうサラ(・ワンジル)の走りが本当に光った。サラ自身の特別なものというよりは、本当に力をつけて出た今回の28分25秒だった。区間記録に25秒まで迫るタイムだった。28分30秒程で走るかなとは思っていた。本人は遠慮して 28分45秒と言っていた。駅伝は流れ。そういう中でも本当に前半からずっと攻めの駅伝をやった。
(富士山女子駅伝それ向けての意気込み)優勝しかない。


1区 (6.6km)秋竹凛音(1)

気温は低くなく、湿気がある気候だった。アップも自分でしっかり調節でき、いい状態でスタートラインに立てたと思う。5キロというポイントを重視して、そこまで自分がどれだけ余裕を持って前についていけるかを目標にしていた。そこからラスト中継所までの粘りを意識して走った。ハイペースでレースが進んだ中で区間新記録のタイムが出たことはすごく良かった。1区の役目として、後半の5区6区までにどれだけ差を広げられるかが大事だった。先頭と11秒差でタスキを渡したが、その11秒が大きくて悔しかった。優勝を目標にもう一度大東のユニフォームを着て、大東の代表として優勝に貢献できる走りがしたい。


2区(4.0km)森彩純(3)

最終調整合宿を終えて調子も良く、本当にメンバーの誰が走っても優勝を狙えるチームだった。そのチームで練習出来たとこに自信をもって、スタートラインに立った。最初は落ち着いて入り、中盤粘ってラスト 1キロで勝負するというレースをしたかった。しかし、前半落ち着いて入ったのにもかかわらず、中盤粘れずに終わってしまったため、そこがまだまだだったと思う。今回私は不甲斐ないタイムと区間順位で終わってしまったため、次こそは自分が優勝を決定づけられるような走りをしたい。


3区(5.6km)成瀬結菜(1)

走りやすい天気で、自分のコンディションも良かった。今日が来るまでいい練習が出来ていて自信を持ってスタートラインに立ったが、やはり実力が足りなくて悔しい結果になってしまった。

リラックスすることを意識した。先頭争いに加わることが出来る位置でタスキを渡すという目標があったが、順位を落としてしまって、凄く情けない走りをしてしまった。区間新記録はあるが、今回の区間賞の人とは大きく差があった。最後負けてしまった城西の人とは区間の中でも負けており、とても悔しかった。富士山女子駅伝では区間賞を取るような走りをして絶対優勝したい。


4区(4.8km)平尾暁絵(3)

あまりいいコンディションではなかったが、それは全員同じ。この気候の中でもやはり走れてる人は走れている。私はまだまだ弱いなと感じた。後ろに控えているサラ(ワンジル)と(野田)真理耶を生かす、楽に走ってもらうために、私で勝負を決めるというプランだった。私は何一つ役割を果たせなかったと感じる。真理耶も凄く頑張ってくれたし、凄く悔しい思いをしてると思う。真理耶の分まで私たちが富士山で優勝をして、真理耶の感じている悔しさや申し訳なさを和らげてあげられたらと思う。


【津田千空・中山康・大谷優芽・近藤有・中村心美】