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10月17日 17時40分 試合開始
SFAフットボールセンターKAZOヴィレッジ
足りなかったあと2分の集中力
大東大 0-1 東洋大
今年から通年リーグとなった関東大学女子サッカーリーグ戦。本学は関東リーグと平行して戦わなければならず、開幕当初から苦しい状況に立たされ、順位も下位に位置していた。
そして迎えた今節。インカレ出場の望みは絶たれた中であったが、新型コロナウィルスの感染拡大が一時期に比べ落ち着き、緊急事態宣言も解除となったことから、親御さんや関係者のみに限定し試合が久しぶりに公開され、多くの人が会場に訪れた。
チームは残留に向け厳しい中戦っており、親御さんの前で久しぶりの勝利を見せ、恩返しが出来るか。という期待の中、試合が始まった。
相手の東洋大学は今季好調でインカレシード権を狙う強豪。序盤から本学ゴールに迫り、本学は自陣で守りを固めながらプレーを強いられる展開となった。
そんな中でもGKの瀬戸口亜子(スポ科2/ちふれASエルフェン埼玉マリ)を中心にピンチをしのぎ、右サイドから主将の池田千織(スポ科4/神村学園)がカウンターで相手陣内に攻め込むといったシーンも生まれ、何とか互角に渡り合いながら前半が終了した。
後半も守りの時間が続いたが、FKやCKのチャンスを得る回数が増え、前半以上に相手ゴールに迫る機会も見られた。そしてスコアレスのまま後半ロスタイムを迎えた。負傷交代などもあった影響でアディショナルタイムは長めにとられており、相手がパワープレーを仕掛けてくる展開となった。そして右サイドからのクロスを押し込まれ失点。試合終了まであと約2分の出来事だった。
沸き立つ東洋大ベンチ。そこからプレーが再開するも相手のゴールを脅かすことはできず試合終了。目の前から勝ち点1が零れ落ちていった。
最後に失点を許したもののそれまで幾度となくピンチを凌いできたGKの瀬戸口は「今季は後輩が試合に出る時もあって、悔しい時期もあったが、気持ちを切らさずに毎日やってきた。今日も怪我をした後輩の分の気持ちも背負ってピッチに立ったが最後の2分で決められてしまうツメの甘さが悔しい。」と涙を浮かべながら振り返った。終始謙遜気味な彼女であったが、残留に向けての意気込みを伺うと「来年もインカレを目指したいし、先輩と少しでも長くプレーしたいので、絶対に一部で戦いたい。残り三試合、死ぬ気でがんばります」と確固たる口調で答えてくれ、その姿は楓昴のゴールを守るに相応しく、まさにたくましい。といった出で立ちであった。
残り3試合、その涙を闘志に変え、1部残留を掴み取れるか。