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2024.09.07
男子バレー部

【男子バレー部】2024年度秋季 関東大学バレーボールリーグ戦2部第1戦 対立教大学

春の悔しさ糧に  成長の夏を経て得た成長と勝利


日時:2024年9月7日

場所:大東文化大学東松山キャンパス体育館

対戦相手:立教大学

            1   2    3

大東大  25  25  25  =  3

立教大  16  21  15  =  0



9月7日、関東学生バレーボールリーグ戦2部リーグ第1戦が大東文化大学東松山キャンパスで行われた。

本学は立教大学を相手に3-0と完勝。かねてより目標としている2部リーグ優勝へ向け、歩みを進めた。



春季はリーグ5位という悔しい結果で終えた本学男子バレーボール部。武器であるレシーブやブロックに対し、連携などの攻撃面では2部リーグ上位校に対しわずかに劣っていた。

弱点の改善に向け、春季リーグが終わってからはプレイヤー間のコミュニケーションを練習段階から意識して取り、攻撃のバリエーションを持たせたという。また、4年生同士で話し合い、チームの方向性を改めて確認し、チーム全体の結束力を上げた。主将である中山陽貴(スポ科4)は「リーグ首位、1部昇格というのは口で言うだけだったら簡単。それぞれが目指す方向性が違ったらチームもバラバラになってしまう。最終的な目標に向けた具体的な内容を確認した」と当時のことを語った。


それらを経て迎えた秋季リーグの初戦完勝はまさに夏の成長が垣間見えたものだと言えよう。


第1セットから3番松浦巧磨(外4)、6番小林慧悟(スポ科4)、9番岡和輝(スポ科3)を中心としたブロックと後衛陣の安定したレシーブで作り上げるトータルディフェンスに加え、多彩なバリエーションを持つ攻撃で立教大を追い込む。セッターの12番野添凌(スポ科3)は1人に任せることなく、試合状況に応じたトスで流れを掴む。春季リーグでは少なかったバックアタックも効果的に用い、相手を翻弄する活躍を見せる。

18番服部将真(現経2)は力強いスパイクを序盤から打ち込み、要所で得点を積み重ねる。ここぞという場面で放たれたクロスへの力強く鋭いスパイクに、観客席からはどよめきが起こった。

立教大の力強いサーブ・スパイクには、主将でリベロの中山を筆頭に身体を張ったレシーブで攻撃に繋げる。ブロックにおいてはほとんどのスパイクに対して2人ブロックが付くように徹底ぶりを見せる。また、ブロックが1人であってもブロックポイントを取るプレーも多く見られ、チームが元来持つ武器を磨き上げる成果を見せた。


第1セットを25-16で制すも、続く第2セットは苦しい立ち上がりとなった。

立教大の調子が上がり、本学のブロックアウトなどで失点が重なる。一進一退の攻防が続くも、13-13の場面で野添がブロックを決めると、続くポイントでは服部が1枚ブロックで相手のスパイクを跳ね返す。続くポイントを野添がサービスエースで3連続ポイントとし16-13と引き離し流れを引き戻すと、第1セット同様に多彩な攻撃で得点を重ね、見事第2セットを25-21で取りきった。


第3セットはそれまでの流れそのままに、立ち上がりから良い雰囲気でゲームを作る。

24-15で迎えたマッチポイントは相手がツーアタックでネット付近に落としにくるも、中山が滑り込んで拾う。乱れたラリーになったが、何とか上がったトスはこの試合絶好調の服部へ。苦しい体勢ながらもスパイクを振り切って、試合を決めた。


中山は試合後、「春の課題だった連携や攻撃面を夏の期間に練習してきたので、成果が出た試合になったと思う」と語る。攻撃面の良い手応えに反し、「相手が逃げてきたプレー(ツーアタック、フェイントなど)は分かりきっていたはずなのに対応できない場面が多かった」と守備面での反省を口にした。今回戦った春季リーグ8位の立教大の攻撃手段への対応は、リーグ下位のチームとの連戦になる近い試合に向けた改善点となるだろう。


また、春季リーグ入れ替え戦により降格してきた慶應大学、東京学芸大学に対し中山は「1部レベルの大学と試合できるのは良い経験になる。経験だけで終わらず、しっかり勝って、かねてからの目標であるリーグ優勝、1部昇格を達成したい」と前向きな思いを口にした。


△横断幕を背に挨拶する一同

△相手サーブを拾う主将中山陽貴

(取材・撮影・記事:大川真)