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2024.11.10
ソフトテニス部

【ソフトテニス部】関東学生秋季リーグ戦

男女共にリーグ優勝  更なる高みへ  入れ替え戦進出決定  ソフトテニス秋季リーグ


▲男女ともにリーグ優勝を果たしたソフトテニス部(提供:ソフトテニス部)


11月2日、3日にかけ令和6年度関東学生秋季リーグが白子テニスコート(千葉県白子町)にて行われた。

男子は5部リーグ、女子は6部リーグにそれぞれ出場。男子は4勝1敗同士の直接対決の結果から5部リーグ首位、女子は全勝で6部リーグ首位でリーグ戦を終えた。両チームは11月16日(土)に開催予定の入れ替え戦への進出が決定した。

また、男子では柴田羽流(経営4)・金子大輝(スポ科2)ペア、長野宙(経営4)・浦川拓斗(法律3)ペアが、女子では鎌田美樹(日文3)・中島優穂(法政2)ペア、山根穂香(スポ科1)・門倉来和(スポ科1)ペアの計4組が全勝賞を獲得。両チームのリーグ優勝に大きく貢献した。


11月2日は悪天候に見舞われながらもそれぞれ1勝を上げた本学男女ソフトテニス部。

11月3日の大会2日目は男女共に安定した試合内容を見せた。


女子は6部リーグに所属する本学。春季は2位と悔し涙を飲んだ。今季大会では春季シングルス全勝の鎌田をダブルスへとシフト。前衛に中島をつけ1番手として先陣を切る采配。3年赤星恵美(経営2)をシングルスに、新星1年生ペアの山根・門倉を3番手に置く大胆な起用で春季との違いと成長を感じさせた。

第1試合は鎌田の安定したストロークで試合の流れを作ると、細やかなミスこそあれど大きく崩されることなく完勝。中島も各試合の要所でボレーを決める活躍を見せた。

シングルス赤星は最終戦・明治学院大学戦ではファイナルゲームにもつれ込む接戦に。この試合を粘り勝ち、悲願のリーグ優勝を決定づけた。

山根・門倉ペアは1年生ながらも堂々とした試合運びを見せるプレーで相手を攻めたてる。明治学院大学戦では2ゲームを先取されるも、山根の攻撃的なショットと門倉のボレースマッシュが噛み合い、逆転の5ゲーム連取でリーグ戦を締めくくった。

鎌田とペアを組む中島、1年生の山根・門倉ペアは今回が初のリーグ戦全勝。授与された全勝賞に関しては揃って「嬉しい」「チームの全勝優勝に貢献することができた」と述べた。中島は「今年が最後の4年生が全員応援に来てくださったので、優勝した姿を見せられて良かったです」と笑顔を見せた。

女子キャプテンの鎌田は「今まで5回リーグ戦に出場しましたが、惜しい順位が続いていました。6回目にしてやっと優勝、しかも全勝賞を2組取るというチームが一丸となった結果になったので凄く嬉しい」と語り、続く入れ替え戦にも「せっかく大きなチャンスを掴んだので、5部昇格をしっかり決めて次に繋げていきたいです」と挑戦者としての姿勢を見せた。

▲6部リーグ優勝の女子チーム(提供:ソフトテニス部)


男子のリーグ優勝の大きな鍵となったのは2日目初戦のこちらも明治学院大学との試合だ。

春季に6部リーグから昇格した明治学院大学は1日目に春季4部リーグ降格の白鷗大学に3-2と辛勝し、勢いのあるチームであった。

1,2番手の柴田・金子ペア、長野・浦川ペアの4年生後衛2ペアがそれぞれ勝利するも、続くシングルス綿引将吾(歴文4)とダブルス冨澤拓夢(スポ科2)・市川悠人(法律1)ペアが相次いで敗北。5番手勝負となったこのカードは、エースの中村駿太(社経4)・横山蓮(経営3)ペアに委ねられた。

やや強い風が吹く中、両ペアともテニスにおいて有利な風下でのゲームを譲らず、勝負はファイナルゲームにもつれ込む。

風下でのレシーブから2点を先取すると、苦手な風上で横山が鋭いフォアボレーを決める。3-2(本記事では分かりやすいよう本学から見たポイントで表記する)で迎えたポイントでは、横山のレシーブを相手前衛が横山に返すと、即座に反応した横山がコースを突いたボレーで突き放す。

6-3でマッチポイントを握ると中村が攻めのラリーを見せ、相手の甘くなったボールを横山がすかさずボレーで仕留め、試合を決めた。

この明治学院大学戦での勝利は大きかった。最終的に両校は4勝1敗でリーグ戦を終え、リーグ戦の直接対決の結果による順位決定により、本学の1位が決まった。

柴田は全勝賞について「個人的に全勝賞を狙っていたわけではなかった。チームのために1試合1試合勝利することを第一に考えていたため、それが全勝という結果に繋がったのだと思う」と語る。

金子は「全勝賞を取ることができ、心から嬉しく思う」とした上で、「自分らしいプレーができたのは仲間の応援や元主将のサポートが大きかった」「ペアの柴田先輩の展開作りやシュートボールに何度も助けられた」と仲間のサポートに支えられたと述べた。

長野は「全勝賞を獲得した瞬間、嬉しい気持ちとホッとしたのを同時に感じた」という。「2番手は相手のエース格のペアと当たることが多く、苦しい戦いが続いたが、その中でも勝ち切りチームの役割を果たせた」と安堵のコメント。

浦川は「第2対戦の明治学院大学戦では調子があまり上がらず、何度も挫けそうになりながら何とか踏ん張り、勝つことができた」とし、「終わった今でも全勝賞を取った実感があまり湧かないが、チームのために勝つことができ、とても嬉しかった」と述べた。

エース・中村は昇格戦に向け、「先輩たちが立てなかった舞台に立ちたいという思いで最後の秋リーグに挑戦した。見事1位になれたので、この勢いのまま昇格戦でも勝利を決めたい」「仲間と共に全力を尽くし、4年間行ってきた部活動の集大成を示したい」と前向きに語った。

▲表彰状を手に笑顔の男子チーム。左から柴田、金子、中村、横田、長野、浦川(提供:ソフトテニス部)

内田明良監督は「悪天候が予想されていましたし、部員の問題もあったので苦しい展開になるのは大会前から予想していました。今まで前衛後衛のバランスが上手くいってなかったのが、今大会で上手く噛み合ったことで実力を十二分に発揮することができた結果だと思います」とコメント。また、「昇格を目指すならばリーグ優勝は通過点」だとした上で「せっかくのチャンスですから。男女共に勝ち切れるようこの先の2週間調整します」と落ち着いて述べた。


ようやく掴んだ大きなチャンス。この好機を決め切れるか。

決戦は11月16日に行われる予定だ。




《内田明良監督コメント》

試合前から天候の問題や部員の問題から苦戦・難しい展開になるだろうとは思っていました。初戦から最終戦まで苦戦しているのは分かっていたことでした。その中で、今まで後衛前衛のバランスが上手く取れなかったのですが、今回はお互いが上手く噛み合ったことで勝てなかった試合か勝てるような、実力が十二分に発揮できたのが大きなポイントだと思います。

女子は新しい部員も入ったことで後衛はもちろん、前衛に関してもリーグの他の大学よりも安定感があると思っていたので、多少の安心感はありました。

男子は学業などのこともあり出られなかった選手もいましたが、下級生は春から夏にかけ調子が戻ってきましたし、上級生も安定したプレーができるようになってきたので今までとは違う強さを出せたと思います。

今回優勝しましたが、入れ替え戦があるという先を見ればまだ通過点だと思っています。入れ替え戦で勝たないことにはせっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。リーグ最下位のチームというのはやはり勢いが無いと思いますので、男女共に勝ち切れるよう、この先の2週間調整したいと思います。



《選手コメント》

・全勝賞獲得選手

◎鎌田美樹

1,2年、3年の春までチャンスはあったけれど優勝には届かなかったので、6回目のリーグ戦で優勝らしかも全勝賞を2ペアも取れた、チーム一丸となって取れた優勝だったので嬉しいです。全勝でチームに貢献できたのは良かったです。勝たなきゃいけない立場だったので取れてよかったって少し安心してます。

せっかく大きなチャンスを掴んだので、ちゃんと5部に昇格して次に繋げていきたいと思います。


◎中島優穂

今年最後の4年生が応援に来てくださって、すごく力になりました。全員で戦えたし、そのことがとても嬉しかったリーグ戦でした。4年生の前でリーグ優勝できたのはとても嬉しかったです。全勝賞は初めて取ったので、すごく嬉しかったです。

このメンバーでソフトテニスをするのが最後になるかもしれないので、絶対に昇格して皆を喜ばせたいし、自分もいっぱい喜びたいと思います。


◎山根穂香

部活動を始めた時から昇格+全勝賞を目標にしていたので、すごく嬉しいです。

自分達の持ち味である私が浅いボールも粘って粘って繋いで、門倉に決めてもらう。この粘りのプレーを昇格戦でもできるように調整します。


◎門倉来和

嬉しい気持ちもありますが、全勝賞を取れたということに対する安心感が大きいです。

今回のリーグ戦では上のボール(ハイボレー・スマッシュ)を決めきれないのが課題になりました。昇格戦までに練習して1本で決められるように練習したいと思います。


◎柴田 羽琉

全勝賞を獲得したが、個人的には全勝賞を狙っていた訳ではありませんでした。チームのために1試合1試合勝利することを第一に考えていたため、それが全勝賞獲得に繋がったのだと思います。

初日の第1試合目は雨が降る中での試合となり、天候や相手のプレースタイルへの対応に苦戦し、ゲームカウント4-4のファイナルゲームまでもつれてしまいました。メンタル的に苦しい場面もありましたが、ペアに助けられたり、いかに自分プレーを出せるかを考えたりして、G5-4(F7-5)の長時間の試合を乗り切り勝利することができました。

それからの試合は前日の第1試合目を乗り切ったこともあり、2日目の第2試合目では格上の相手に勝利することができました。そのまま流れに乗って第3、第4試合目も勝利しました。

最後となる第5試合目では、チームのために勝つのだと考えていても、全勝賞が見えたために手が震えていました。途中で相手のペースに飲まれそうになりましたが、自分のためではなく皆のためにと考え、自分のペースを取り戻し、思い通りとまではいかなかったのですが、自分たちらしく締めくくることができました。

満足のいくプレーができなかった春季リーグ戦が終わってから、秋季リーグ戦に向けてより一層試合本番をイメージして練習に取り組んできました。そして、プレーの精度を高めるための基礎練習に多くの時間を割いてきました。これらが今回の秋季リーグ戦の結果に繋がったのだと思います。

4年間の最後である今回の秋季リーグ戦で、4年間リーグ戦に出場してきて初の全勝賞を獲得することができ、非常に達成感を感じています。また、チームとしてもリーグ優勝を達成することができ嬉しく思います。


◎金子大輝

全勝賞を取ることができ、心から嬉しく思います。

主将として初めての関東リーグ戦で、最初から雨の中で関東リーグ戦を行うのも初めての事でした。そのため本部からの連絡の確認や受付、オーダー提出などの主将としての仕事や第1対戦の1番目に出る選手としての準備があり、選手として試合だけに集中することが今までよりもずっと難しかったです。

さらに団体戦で1番目に出るということは「チームを盛り上げ勝って次に繋げる」という大切な意味を持っていて簡単にゲームを落とせないという気持ちでいました。

そんな中でも自分らしいプレーができたのは周りの仲間の応援や元主将のサポートが大きかったからだと思います。そしてペアの先輩の試合の展開づくりや鋭いコースに打つシュートボールにも何度も助けられました。

振り返ってみると、私的には1日目の第1対戦、対学習院戦が今大会の山場だったと思います。相手は1番手で雨の中でも安定したプレーをしてきていて何度も崩されそうになりましたが、ペアの先輩と「いつも通りやろう」と声をかけ合いながら立て直し、勝って次に繋げることができました。

 結果としてリーグ優勝と全勝賞という成績を残すことができましたが、まだ昇格戦が残っているので気を抜かず、リーグ昇格することができるように頑張りたいと思います。



◎長野宙

全勝賞を獲得した瞬間、嬉しい気持ちとホッとしたのを同時に感じました。

前日までペアの浦川とのコンビネーションが合わず、普段カットサーブ打っているのですが、雨の影響で上からのオーバーサーブに変えて、少し不安がある状態で試合に臨みました。

試合のときは1ポイント1ポイントお互いに声を掛け合い、負けてる場面でも下を向かず、自分たちのプレーを貫き通したことで獲得できた全勝賞だと思います。

また、2番では相手のエース格のペアと当たることが多く、中には1回負けているペアもいて苦しい戦いが続きましたが、その中でも勝ち切りチームとしての自分の役割を果たすことができて安心しました。

最後に、浦川とは前回の春リーグから今回の全勝賞に向けて、あらゆる場面を想定して様々な戦い方を練習してきました。今までのテニスの経験を全て活かして全勝できたので、本当に嬉しく思います。


◎浦川拓斗

僕は、全勝賞を取ることができてとても嬉しかったです。第二対戦の明治学院大学戦では、僕自身の調子があまり上がらず、何度も挫けそうになりながらもなんとか踏ん張り、勝つことができました。最後の東京学芸大学戦でも、全勝賞を意識してしまい、勝ち急ぎ、ミスが増えましたが、一旦落ち着いてチームのために勝つことだけを考えて試合を行い、勝つことができました。終わった今でも全勝賞を取ったという実感があまり湧かないですが、ペアの方に何度も助けてもらい、チームのために勝つことができてとても嬉しかったです。


・4年生代表コメント

◎中村駿太

「先輩たちが立てなかった舞台に立ちたい」という思いで最後の秋リーグに挑戦し、見事に1位になることができました。この勢いのまま昇格戦にも勝利をして必ず4部に上がりたいと思います。

仲間と共に全力を尽くし、4年間行ってきた部活の集大成を示したいと思います。


(取材・アルバム内画像撮影・記事:大川真、記事内画像提供:ソフトテニス部)