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無念のストレート負け 4年生引退へ 全日本インカレ
大東文化大学 16 16 17 = 0
専修大学 25 25 25 = ③
11月27日、第77回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(通称全日本インカレ)の第2回戦が行われた。本学は東京体育館にて強豪・専修大学を相手に挑んだが、無念のストレート負けを喫した。
また、この敗戦により4年生は引退。悔しさ残ったシーズンとなったが、4年生の意思は次代へ繋がれる。
前日の金沢星稜大学戦を制し、会場を東京体育館に改めて迎えた第2回戦。対する専修大学は2012年から関東大学1部リーグで戦い続けている強豪だ。
第1セットから専修大学の強力な攻撃が本学に襲いかかる。強力なサーブから守備を崩され、思うように攻められない本学に反して専修大が多彩なコンビネーションで本学を圧倒。ベンチに突っ込むなど粘りのプレーを見せた本学だったが、第1セットを16-25で終える。
第2セットは序盤から6点差を追いかける後手の展開。4-10で2番田原一輝(スポ科4)がセンターでスパイクを決めると、18番服部将真(現経2)にサーブが回る。服部の武器であるパワーサーブで相手のレシーブを乱すと、服部がセンターからバックアタックで決め、存在感をアピール。田原の左サイドのスパイクもあり、4連続ポイントを得る。
立て直しをしたい本学であったが、専修大に幾度も連続ポイントを許す。終盤、1回のラリーで田原に4連続トスを託す場面もあったが、専修大のブロックに阻まれて失点するなど、苦しいポイントも。勢いを返すことができず、第2セットも16-25で落としてしまう。
第3セットは一部メンバーを変える采配。9番岡和輝(スポ科3)が右からのクロススパイクを複数本決める活躍を見せる。同じく交代メンバーの10番倉持壮(スポ科3)は左から専修大を攻め立てる。懸命に攻めの姿勢を見せる本学だったが、専修大の高い壁に阻まれ思うように崩すことができない。ラリーが長いポイントも、1番中山陽貴(スポ科4)がスーパーレシーブで決めるも、ブロックアウトを狙われ失点する。
15-24でマッチポイントを握られると服部が一矢報いるかのように勢いよく左サイドからクロススパイクを決め、相手スパイクをサイドアウトに持っていく守備を見せ連続得点とするも、専修大がスパイクでゲームを締めくくった。第3セットは17-25、0-3のストレート負けで全日本インカレを終えた。
本学の健闘むなしく、強豪の高い壁を最後まで壊すことは叶わなかった。
この試合で4年生部員は引退となる。
2年生、3年生もスターティングメンバーに起用している本学。新チームでは秋季リーグの悔しさをコートで味わった選手が中心選手となる。
先輩と共に味わった悔しさを繋げ、芽吹きの春へ向かう。
《選手コメント》
中山陽貴
専修大学さんは関東一部で全日本にも選ばれている選手もいて高さのあるチームだったので対戦する前から楽しみにしていました。実際に対戦してみてやはり相手の高さにやられてしまったという印象でした。力の差を大きく感じはしませんでしたが、一部との差は感じました。試合を楽しむという点ではとても楽しめました。
この大学4年間は今思えばあっという間に過ぎてしまいました。寮生活を始め、バレーボールの技術だけでなく人間として自己成長することができたと思います。主将としての1年間は4年間の中で1番大変でした。チームのことを考えながらも自分のプレーもしっかりとしなければいけないという点で、両方ともうまくいかない時期が続きました。同期にたくさん助けてもらってここまでやってこれました。不甲斐ないキャプテンだったと思いますが、ついてきてくれた同期や後輩たちには感謝しています。
入学から私たちが達成することのできなかった「一部昇格」という目標を必ず達成してほしいし、後輩たちなら達成できると思います。新チームの強みは高さのある選手が揃っていたり攻撃力がとても高いチームになると思うので、その武器を存分に活かしてほしいです。チームが目標に向かって一つになれるかがとても大事になってくれると思うので、3年生中心に引っ張って頑張って欲しいです。応援しています。
岡和輝
3セット目行くぞとセット間に監督に言われて、試合始まる前からずっと準備していたし心の準備もできていたので、とりあえずコートの中で声出して元気よくやっていい流れを持っていければいいなと思いプレーしてました。
(右サイドのスパイクについて、)何本かは得点に繋がるプレーになっていたけれど、反対に相手の点になってしまうプレーもあったのでミスなく難しいボールも決められるようにこれからも練習していきたいと思います。
部に入部して部活で試合に出るようになって1番声やプレーで鼓舞してくれていたのが今の4年生でした。互いに力を合わせて入れ替え戦に行った年も4年生の皆さんが色んな面で支えてくれたので心を強く持ちながらプレーする事ができてました。自分も行動で示せる先輩になりたいです。
来年は自分にとっては学生バレーの集大成であり、入学入部当初の目標であった1部昇格、そして今年の全日本インカレは2回戦敗退を超えられる結果が出せるように努力したいと思います。また、チーム内で誰もが意見を出し合い辛い練習辛い時をお互い鼓舞しあえるそんなチームを目指したいと思います。
服部将真
今回のように立派な体育館で四年生と最後に試合に出ることができてすごく楽しかったです。専修大学は日の丸を背負う選手がいたり、一人一人の能力が高く主にサイズを活かしたブロックがすごいチームでした。それに対抗するためにはパスを返して横幅だけでなく立体としても幅広くバレーしていきたいと考えて望みましたフロントの攻撃だけでなくパイプ攻撃(バックアタック)に対しての相手のブロックをしっかり交わすことを考えてスパイクを打ちました。
(サーブについて)まずはサーブを効果的かつミスしない様に考えました。大きい体育館で思いっきり打ってサーブを入れ続けるのは難しいので、ショートサーブで相手の嫌なところにリスクの少ないサーブを混ぜたり、自分の武器はとにかく攻撃力なので難しい2段トスでも強気に打っていきました。
四年生とは2年間という、今思えばすごく短い時間でしたが、ここには書ききれないくらい本当に沢山のことでお世話になりました。ありがとうございました!
この1年間通して、攻撃力を買われて試合に出ることが増えましたが、その攻撃という点でも守備力という点でも安定感の無さがものすごく目立った1年でした。来年は守備も攻撃もアベレージの高い選手として試合に望みます。
【大川真】