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2024.12.18
陸上競技部男子長距離

【陸上競技部男子長距離】第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 記者会見

箱根路で目標達成へ 会見で意気込む

 ↑ガッツポーズをとる真名子圭監督(下段中央)とエントリーメンバー16名


 12月17日、本学陸上部男子長距離ブロックによる第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下:箱根駅伝)出場記者会見が本学東松山キャンパス教室で行われた。本記者会見には真名子圭監督、今回エントリーされた16選手が出席。3年連続53回目の出場となる本学は、シーズン当初から掲げる目標である駅伝5位、2年連続のシード権獲得に向け、改めてその思いを取材陣に告げた。


《第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)エントリーメンバー》

大谷章紘(国際関係4)

   前回箱根駅伝9区 区間9区 1:10:17

小田恭平(法律4)

   前回箱根駅伝7区 区間6位 1:03:27

佐々木真人(経営4)

   前回箱根駅伝10区 区間7位 1:10:00

西川千青(スポ科4)

   前回箱根駅伝1区 区間13位 区間タイム1:01:57

★西代雄豪(国際文化4)

   前回箱根駅伝4区 区間18位 区間タイム 1:03:39

赤星龍舞(国際関係3)

入濵輝大(社経3)

   前回箱根駅伝3区 区間16位 区間タイム 1:04:02

☆庄司瑞輝(現経2)

藤原幹大(社経2)

宮倉騎士(国際関係1)

棟方一楽(スポ科2)

 ハーフマラソンU-20記録所持 1:01:38

☆エヴァンス・キプロップ(外英1)

☆大濱逞真(社経1)

☆清水雄翔(国際関係1)

☆中澤真大(スポ科1)

☆松浦輝仁(経営1)

(★:駅伝主将、☆:箱根駅伝初エントリー)


 東松山キャンパスで行われた記者会見では真名子監督からのエントリーメンバーに選出された各選手へのコメント、選手自身のコメント、各メディアによる質疑応答の順で行われた。主将の西代は「出雲・全日本ともに悔しい結果になってしまった。最後の箱根駅伝でしっかりと頑張って目標の5位を目指す」と箱根路に向け、改めて目標を掲げた。

 今回の箱根駅伝が大学最後の駅伝となる4年生は主将の西代を筆頭に前回大会で力を示した大谷・小田・佐々木・西川の5名がエントリー。入学当初「最弱世代」と呼ばれた4年生だが、真名子監督の元で大きく成長できたと語る。記者からの質問に対し、西代は「チャレンジ精神を引き出してくれた。3年間ついて言って良かった、恩返ししたい」、佐々木は「恩返しできるような走りがしたい」とそれぞれ答えた。

↑駅伝主将の西代


 また、前々回、前回と箱根路を走った本学初の留学生選手ピーター・ワンジルは大学最後の箱根駅伝で選考漏れ。この判断について真名子監督は「様々な要素を総合的に判断して選手選考をしていたつもりだったが、箱根前までピーターを特別視していたのではないかと反省した」「日本人選手だったら外されていると思う。彼を同じ目線で見て判断した結果、エントリーから外した」と苦しい選択を取った理由を語った。また、同期の西代はワンジルのことを「最弱世代と呼ばれていた中で期待されていたと思う。彼の存在が自分たちを強くしてくれた」「彼の存在がなかったらここまで強くなれなかった」と語り、「ワンジルの分もしっかり走るのが自分たちの役割」と思いを述べた。

 ワンジルに代わる形でエントリーリストに入ったのはキプロップ。「箱根駅伝頑張ります、よろしくお願いします」と日本語で語り、記者からの質問では「2区を走りたい」と、"花の2区"とも称されるエース区間への意欲を見せた。

 キプロップと同じ1年生では他大濱・清水・中澤・松浦がエントリー。特に大濱は高校時代、スター選手として注目され活躍したこともあり、真名子監督からも大きな期待が寄せられている。

 2年生は今年急成長の棟方と宮倉をはじめ、藤原と箱根路初エントリーの庄司、計4名が名を連ねた。棟方は先日ハーフマラソンにてU-20日本記録を樹立し注目を集める選手。「来年以降のエース候補の1人。彼にとって初めての箱根駅伝になるが、往路の大事な区間を任せたい」と真名子監督は話す。宮倉に関しては「10000mの記録は29:25だが、実力は28:30台で走る選手と同じレベルを期待していい」と太鼓判を押した。

↑今年度急成長を見せる棟方


 3年生は入濵と赤星の2名がエントリー。前回大会で好走を見せた入濵は、10000mで本学一のタイムを持つ次期エース候補の1人。本学が出場する全ての駅伝大会で走っており、今年の出雲駅伝・全日本駅伝では区間上位を記録する安定感を見せた。入濵自身も「上級生となったこともあり、自分は外してはいけない存在だと思っている。どの区間を任されても結果を出す」とチーム有力選手の1人として真っ直ぐ語った。

↑3年ながらも覚悟を見せる入濵

 記者からの「山の大東というイメージがあるが、今回はどのように考えているか」という質問に対し真名子監督は「前回は山に助けられた」「上り下りを経験した選手が0のため、経験値が少ないのは不安材料としてある」としたうえで、「昨年と同等の力で走れる選手で、昨年と同じ区間順位を目指して攻めていきたい」と回答。

 また本編集部の「今回箱根駅伝に初めて出場する選手に対して何を期待しているか、どんな走りをしてほしいか」という質問に対して、「初めての駅伝は緊張する部分はあるだろう」としたうえで「1,2年は育てて、3,4年で大輪を咲かせるというのが、自分が学生の時からのモットー。箱根を走るであろう1,2年生にはせっかくチャンスをつかんだのだから臆することなく、失敗を恐れずにチャレンジしてほしい」と回答した。


 今年度の駅伝大会では苦しい結果が続いている本学陸上部男子長距離ブロック。頼れる上級生とフレッシュな顔触れが揃う箱根駅伝で古豪の意地を見せることができるか。箱根駅伝まであと2週間。

(記事:大川真 写真:宮田脩平)