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春季リーグ開幕 1部昇格へ向け白星発進
大東文化大学 25 25 25 = ③
明治学院大学 17 16 18 = 0
4月12日、2025年度春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦が開幕した。第1日となるこの日、本学は明治学院大学と対戦。立ち上がりこそ苦戦したものの、3-0のストレートで勝利し、シーズン開幕を見事白星で飾った。
(試合前の円陣を組む様子)
昨年の秋季リーグ戦ではあとわずかのところで1部リーグ入れ替え戦への切符を逃した本学。最終戦で1位から4位へ転落し、辛酸をなめる結果となったのは記憶に新しい。新体制がスタートし、新4年生は「自分たちが1部リーグで戦うには、春で昇格を決めなければならない」という認識を強く持ち、練習に取り組んだという。オフシーズンでブロックという強みをさらに伸ばし、リーグ戦開幕を迎えた。
試合開始から3連続失点と、苦しい立ち上がりとなった明治学院大学との初戦。4番岡和輝(スポ科4)の左クロススパイクで1点をもぎ取るとじわじわと点差を詰め、セット中盤には逆転。3番川中太翔(経営4)を中心にブロックポイントを積み上げ、明治学院大学を突き放す。終盤では1番野添凌(スポ科4)のツーアタックも決まり、最後は6番清家大和(スポ科4)がセンターでスパイクをたたきつけ、1セット先取した。
(ツーアタックを決める新主将・野添)
続く第2セットは序盤で岡のサービスエース、野添・清家・5番倉持壮(スポ科4)の3枚ブロックによるブロックポイントなど4連続得点でリードを広げる。10番服部将真(現経3)がスパイクで活躍するなどの活躍を見せ、25-16でセットカウントを2-0に広げる。
(サーブを打つ岡)
第3セットはこれまでと変わり、一進一退の攻防が続く。岡が右からバックアタックで15-13とすると、18番皆木海人(スポ科1)が投入される。コートの4年生が「思いっきりやれ」との声かけの通り、皆木がサーブで体勢を崩し、ミスを誘う活躍を見せた。22-17でサーブの順番が回ってきたのは、昨年秋季リーグで大活躍の服部。終盤で2連続サービスエースを決め、会場を沸かせた。3本目は惜しくもネットにかかったが、その次のポイントを4年川中が速攻で決め、試合を締めくくった。
(3枚ブロック、左から倉持・川中・岡)
(2連続サービスエースを決め、笑みを零す服部と称えるチーム)
全11試合を戦うリーグ戦。今回のリーグ戦では、4/19,20そして上位争いが激化する後半5日間において、本学東松山キャンパスでの試合開催が予定されている。全12校のうち1部への挑戦権を得られるのは上位2校のみ。一昨年の春、昨秋と悔しさを募らせる本学。4年生が1部の舞台に立つための戦いが始まった。
〈選手コメント〉
主将 1番S 野添凌
「自分たちの武器であるブロックで相手の攻撃を限定したり、タッチすることで切り返しを狙うことで点を重ねていくのが理想の形。今回の試合ではブロックがいい形にできたので良かったと思う。サーブとブロックで相手を崩すのが1番いい形ではあるが、今回は強いサーブでミスが重なり、コートに入れに行くサーブをいくつか打ってしまった。相手のチャンスにつながるので強いサーブで勝負する、サーブを失敗しないことが今日の試合における反省点なのかなと思う。セッターとしてはこれからの試合を考えて、ブロックが待ち構えているところにトスを上げた。ブロックがついているところでも打ち切れるように、それでも厳しいようなら(勝たなくてはいけないので)ノーマークのところへ、という感じで考えていた。春季リーグで1部昇格というのは目標としてもちろんあって、このまま前半戦を失セット数0、後半戦ではフルセットでもいいから勝ちきっていきたい」
3番MB 川中太翔
「相手が2段トスでアタックしてくるときにしっかりブロックが3枚つけるようにする、ということに重きを置いて練習してきた。今日の試合ではブロックアウトを狙われたり、実際にそれで点を落としてしまうことが多かったので、完成度としては60点程度。原因は分かっているので、チーム間で共有して早く改善していきたい。最後の春季リーグ、ここで勝てなきゃ1部で試合できないという思いが4年生の中に強くある。上級生の自分が決めきらなければいけないという気持ちでマッチポイントのスパイクを打った。監督から1番期待されている代でもあるので結果を残さないといけない。1部昇格はもちろん、そこに個人賞、自分だったらブロック賞を狙っていきたい」
4番OH 岡和輝
「チームが困ったときにトスが上がってくる役割だということを自覚している。そこで1本で決められることを新体制になってから意識して練習するようになった。今回の試合ではその役割を果たすことができたように思う。反対にサーブミスが多かったので、明日から強いサーブでも狙ったところにしっかり打てるよう調整していきたい。今年は特にブロックの完成度を高めるための練習を多く積んできたので、ブロックで相手の失点を誘うポイントが多かったので、そこはもっと伸ばしていきたい。右利きでオポジットもできる選手は上位に行くほど少ないので、自分だからこそできるコースというのを強みにして頑張っていきたいと思う」
(記事・写真:大川 真)