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第14回関東大学春季交流大会Aグループ 第7節
痛恨のミスから大量失点、チームは4連敗
日程:6月8日(日)キックオフ13時
会場:東洋大学川越キャンパスラグビー場
大東文化大学vs東洋大学
<結果>
前半 12-40
後半 5-35
合計 17-75
梅雨の訪れを感じさせるような暑さのなか、春季交流大会第7節の東洋大学戦が行われた。現在三連敗中の本学、これまでの敗戦を糧にプレーを修正し試合に臨むも、自らのミスで相手の得点を許し大量失点。しかし、帝京大学との試合に引き続き一年生プレイヤーたちの活躍も見られた。
東洋大のキックオフから試合が始まった。開始早々、トライラインを割ったのは紺色のジャージの東洋大。本学のラインアウトのミスから相手にボールを拾われ、東洋大のデザインされた攻撃に対応できず先制点を許してしまう。本学は慌てることなく序盤戦はSO伊藤和樹(スポ科4)とFBタヴァケ・オト(外英4)が積極的にエリアを狙うキックを続けていく。しかし前半12分には本学のノットリリースザボールの反則から、東洋大にゴール前でのラインアウトモールを与え失点。続く3分後にもセンタースクラムでの反則から、得点源を与えてしまい0-19と点差を広げられる。
何としてでも得点したい本学にチャンスがおとずれた。前半17分、SO伊藤の自陣からのキックが敵陣22mをワンバウンドしてから外に出たことで「50:22」というルールによりマイボールのラインアウトを獲得。HO大谷晴輝(スポ科2)のスローからモールを組み、じわじわと押し進め、ゴールライン直前で大谷がモールから飛び出し、待望のトライ。その後の伊藤のゴールキックは外れ5-17。前半終了間際、東洋大のペナルティから、伊藤の正確なタッチキックによりゴール前5mのラインアウトを獲得。1度目のモール攻撃はトライにはならない。しかし、アドバンテージを得た本学は再びラインアウトを選択し、大谷がモールでのトライを決め、伊藤もゴールキックを成功させ12-33とした。その後、ものの数分でモールトライを決め返され12-40で前半を終えた。
前半2本目のモールトライを決め、喜ぶ選手(左:芳賀、右:大竹)
大きく開いた点差を無くしたい後半。本学のバックスはエリアを取りに行く攻撃からSO伊藤の素早いパスを活かした展開ラグビーに変更。しかし、ボールはつながるが前への推進力は生まれず突破口は開かない。さらに、東洋大の攻撃の手が衰えることは無く後半5分、13分、18分と連続トライを許してしまい12-61。
ここで意地を見せたのはフォワードたちだ。ノア・トファエオノ(外英2)を筆頭に東洋大のディフェンスをこじ開けアタックに勢いを持たせる。この流れから敵陣22mに入り込み、東洋大の流れを断つ。東洋大のペナルティから伊藤がタッチキックを正確に、ゴール前へと蹴りモールトライの得点機がおとずれた。モールのボールキャリーは途中出場の副将の大西樹(スポ科4)。大西は崩れながらもドライブするモールの後方から、サイドラインぎりぎりのスペースに飛び込み、フォワードが一体となりトライを決めた。伊藤のゴールキックは外れ17-61とする。後半残りは防戦が続き、2本の追加トライを決められ17-75で試合を終えた。
後半、サイドライン際でトライを決めた大西
<コメント>
主将 伊藤和樹
試合を振り返って
「春シーズンの試合は、自分たちのミスから相手の得点につながってしまっていて、自分たちで自分の首を絞めてしまっていることが多い。今回の東洋大戦で改めてそこが課題だとわかった。」
ゲームのコンセプトについて
「オフェンスとディフェンスの両方で相手よりも早くセットすることにフォーカスしました。」
具体的なミスについて
「ボールが自陣にある時は、ラグビーのセオリーとしてエリアを取りにいくのだが、そのエリアを取りにいくまでの過程でミスが起きてしまい(ペナルティから)モールでトライを取られることがあった。また、相手よりも早いセットまではできていたのだが、その後のコミュニケーションが足りないところがあった。」
明大戦に向けて
「ブレイクダウンについても、キャリーがボールを相手に絡まれないように丁寧さを心がけていき、自分たちのミスからの失点を減らしていきたい。試合に出ている15人全員がしっかりとコミュニケーションを取って戦えるようにチームを作っていきたい。」
春シーズンラストに向けて個人で取り組むこと
「キャプテンとして、まだ(春シーズンは)0勝なので、ラスト1試合は勝利という形で終われるようにチームを引っ張っていきたいと思います。」
監督 酒井宏之
試合全体を振り返って
「この春の時期は、勝負も大事だが、自分たちが練習でやっていることが試合でできているのかの確認が大事になっていくと思います。しかし、今日の試合ではやりたいことができず、逆に東洋大学にやられてしまいました。また、トライを決めた後の時間、残り数時間しかないここぞという場面でミスが起きてしまい失点重ねてしまった、これが秋のリーグ戦では命取りになってしまいます。けれども芳賀、吉岡など多くの一年生の活躍が見られて良い部分もあるので、ラスト明大に向けてはチーム目標である『トランジション』を意識して相手よりも早くセットをすることを心がけていきたいと思います。」
<次戦>
6月22日(日)に明治大学八幡山グラウンドにて、関東大学対抗戦に属する明治大学と対戦する。春シーズンのラストとなる試合。勝利以上に収穫を得て春シーズンに幕を閉じることができるのだろうか。
【撮影・記事 宮田脩平】