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第101回関東大学バスケットボール秋季リーグ戦 第7節
日程:9月10日(水)試合開始16時
会場:駒澤オリンピック公園 屋内球技場
大東文化大学vs神奈川大学
「主将の塚本が欠場の状況で勝ち取った“二連勝”」
<結果>
1Q 11-18
2Q 16-18
3Q 16- 4
4Q 20-11
最終 63-51
<試合レポート>
本学は前節の中央大学との試合に勝利したものの、第6節終了時点で二勝四敗の苦しい戦績。そういった戦績の中で迎えた神奈川大学戦は、主力であり主将の塚本智裕(スポ科4)がケガにより欠場。ゲームメイクを担う主力ポイントガード(PG)が不在の体制で二連勝に向け中大と対戦する。
試合開始早々、ティップオフのこぼれ球を神奈川大に拾われ0-2。出鼻をくじかれる。本学は瞬時に切り替え、#39 Cアブドゥレイ・トラオレ(外英4)を中心としたポストプレーやスクリーンを使った攻撃を展開していくものの、得点には繋がらず第1Q5分頃には5-13と点差をつけられる。その後も選手たちの足踏みはなかなか揃わず、やりたいバスケができず選手たちの表情には曇りが広がり、苦しい時間が続いた。続く第2Qの序盤もなかなか流れは掴めない状態が続いた。しかし、この状況で活路を見出したのは#9 PF田中 流嘉州『タナカ・ルーカス』(スポ科4)だ。田中のパッションあふれるバスケットカウントのプレーは、チームを奮い立たせた。このプレーから大東バスケの基本であるディフェンスに気迫が入り始めた。第2Q終了時のスコアは27-36と縮まってはいないものの、選手たちの表情を曇らせていたものは消えていた。
ゴール下で強さを発揮したトラオレ
第3Qが始まり何としてでも逆転したい本学は、開始早々のトラオレのゴール下での気迫のこもったDFリバウンドを起点にチームの士気が高まる。トラオレは4連続でゴール下のシュートを決め35-38の3点差と神奈川大を追いかける。出場選手全員がボックスアウトを徹底し、神奈川大に攻撃の隙を与えない。第3Q中盤に#32 SG和田 拓磨(スポ科1)が放ったスリーポイントシュート(3P)は惜しくも外れたが、3本のフリースローを獲得し、和田は全て決め38-38と同点に追いつく。その直後に#99 Cバラダランタホリ 玲依(スポ科3)がオフェンスリバウンドをもぎ取り、そのままシュートを決め40-38と待望の逆転に成功。
鋭いドライブを得意とする中村
この勢いのまま第4Qへ突入。本学はリードを保ったまま攻撃を続ける。しかし試合中盤にはチームファールが4回を超え神奈川大の逆転も危うい状況に陥る。しかし、本学の選手の士気は落ちることを知らず、ゴール下のトラブルをはじめ#20 PG秋山 朋輝の粘り強いディフェンスや#16 SF中村 英司(スポ科2)の鋭いドライブからのショットなど攻撃の手を緩めない。試合終了間際に神奈川大に3Pを決められ大東ペースを乱されるも、逆転されることなくリードを保ち、逃げ切り二連勝を掴んだ。
上)3Pを決めチームに勢いを取り戻す活躍をした田中 下)3Pをから同点に追いつくフリースローを決めた和田
<選手・監督インタビュー>
西尾 吉弘
――試合全体を振り返って
大東も神大もお互いにディフェンスのチームで、両チームとも(得点の続かない)重い展開で始まったので、最初にリズムがつかめず入りが上手くいきませんでした。
――塚本選手が抜けたことについて
急に抜けることになったわけではなく、もともと抜けることはわかっていたのでスタンバイをして試合に臨みました。塚本が抜けた部分に関してはガード陣だけではなく出場している5人全員でゲームを作っていこうと話しました。実際に試合になると、前半は攻める時とボールを回す時でバランスが悪くなってしまい、塚本のことを意識しすぎていた部分はあるかと思うのですが、後半は修正できていたので良かったです。
――今回の試合のキーマンはどの選手でしたか
リバウンドの部分でルーカスがいるとリバウンドが安定しますし、ディフェンスの圧が上がるので、彼が一つキーマンだと思います。今日は秋山と小田も塚本がいない穴をターンオーバー少なくバスケットをやってくれたので、そこも良かったと思います。
――次戦に向けて
(日体も東海も)どちらもリーグの中では強いチームなので、そこにしっかりと標準を合わせて大東らしいバスケットをしていきたいと思います。
田中 流嘉州選手
――試合全体を振り返って
最初の入りが良くなくて個人プレーになってしまったんですけど、後半はチーム全体でやることを決めて、いい形で後半始められ勝利で終えることができて良かったです。
――個人のプレーを振り返って
(一試合を通して)ずっとリバウンドを頑張ることができました。印象残っているプレーは第4Qの最後に3Pを決めることができたことだと思います。塚本がいなかったので普段出られていないガード陣も出ていて、ガード陣のゲームコントロール助けてあげることを意識していました。下級生がチャレンジしてミスしてしまった時に顔を下げさせない声掛けも意識してしました。
――反省点と次戦に向けて
今日の試合は、試合の入りの部分が悪くて大反省なので、次戦の日体大とはこういった流れの悪さで流れを持っていかれるので、気を付けて次の試合も頑張りたいと思います。
【記事/写真 宮田脩平 大谷優芽】