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2025.09.18
ラグビー部

【ラグビー部】2025年関東大学ラグビーリーグ戦1部 関東学院大戦

2025年関東大学ラグビーリーグ戦 1部

日程:9月15日(月・祝) キックオフ15時

会場:埼玉・熊谷ラグビー場

大東文化大学vs関東学院大学

『リーグ戦黒星スタート。伊藤組、公式戦初勝利は次戦に持ち越し』

<結果>

前半 14-31

後半 21-24

合計 35-55


一年ぶりのリーグ戦の舞台に立った伊藤

昨年度リーグ戦を制し、連覇を懸けて挑む関東大学リーグ戦王者が開幕。注目の初戦は9月15日(日)、埼玉・熊谷ラグビー場にて関東学院大学との一戦で幕を開けた。

伊藤和樹主将(スポ科4=青森山田)は今試合、FB(フルバック)として起用された。昨年は怪我の影響もあり、リーグ戦は一年ぶりの出場ではあるが、技術面・精神面ともにチームを統率していくプレイヤーである。

今季初、10番を背負いスタメン出場した飯塚

試合は、大東大のSO(スタンドオフ)飯塚祐真(スポ科2=深谷)のキックオフから始まった。立ち上がりは、キックオフ後もカウンターアタックから敵陣に入り続け、安定した試合展開に。しかし、関東学院大のスクラムからボールをオープン側へ蹴られ、自陣22mよりも深い位置でタッチに出たことにより50:22の判定。このプレーで勢いを掴んだ関東学院大。その後の自陣22m付近でのディフェンスでオフサイドを取られ、相手のタッチキックは自陣ゴール前5mへ。関東学院大のモールからのアタックをゴールラインを背後に守り切れず、前半10分先制トライを許す。

しかし、大東大はすかさず反撃に転じた。キックオフからのファーストタックルでジャッカルに成功し、飯塚が蹴ったタッチキックはゴール前5mへ。夏から練習を重ねてきたというモールは、一時押し返されるも立て直し、最後はHO(フッカー) 大谷晴輝(スポ科2=御所実業)がグランディングを決め、反撃のトライ。その後のゴールを伊藤が冷静に決め、7-7とスコアを振り出しに戻した。

このまま反撃を続けていきたい大東大だが、相手のコンテストキックを起点とした攻撃をクリーンに対処できず、ディフェンスラインを崩され18分、21分に連続失点。

攻守ともに活躍を見せた小島

それでも大東大の闘志は衰えない。26分に相手のハイタックルの反則から得た得点機をゴール前でのラインアウトに繋げる。続くラインアウトからのモールでは、FL(フランカー) 小島拓人(スポ科3=開志国際)がインゴールに飛び込み、判定に時間を要したものの、トライが認められ14-19と食らいつく。

しかし、前半40分にはCTB(センター)橋本颯太(スポ科4=熊谷工業)がイエローカードをもらい、追撃の手は沈められ前半ロスタイムも含め、2トライ1ゴールの失点し、14-31と追いかける展開で前半を終えた。

バイスキャプテンとしてチームを鼓舞しスクラムの要を務める大西

逆転したい大東大は、後半開始5分にFW(フォワード)とBK(バックス)の連携が光るプレーを見せる。敵陣22m外側のマイボールラインアウトからモールを形成し、ボールキャリーのHO大西樹(スポ科4=御所実業)が、鋭角に走りこんできた小澤にショートパス。パスを受けた小澤は勢いそのままインゴールまで走り抜け、後半先制トライを決めた。その後のゴールも成功し21-31とする。

しかし、その直後のキックオフレシーブで取りこぼしたボールを関東学院大のWTB長野に拾われインゴールを明け渡してしまう。

この状況を打開するため、SH(スクラムハーフ) 徳重隼(スポ科1=御所実業)を投入し大東大のアタックのテンポを上げる。

後半17分、敵陣10m付近でのマイボールスクラムから徳重がオープン側にボールを持ち出し、ディフェンスを引き付ける。ディフェンスラインに空いたスペースに小澤が鋭く走り込み、パスを受けた小澤は力強いキャリーでディフェンスを突破し、2本目のトライを決めた。

今試合2トライを決めたCTBセンター小澤匠(社経2=札幌山の手)

「スクラムからのサインプレーは良い形になり、トライを取りきることもできたので良かった」CTB小澤。

点差を10点差に戻し28-38とし、さらなる追加点を狙うも関東学院大のコンテストキックやNO.8ラリー・ティポアイールーテルの強靭なドライブに接点で勝てず、自陣深い位置での攻防が続き、28分には自陣ゴール前でのスクラムの反則から失点。

昨年のリーグ戦から活躍し、今期も期待がかかるオト

このままでは終われない大東大は、37分、WTB(ウイング)タヴァケ・オト(外英4=御所実業)が高い推進力とステップを活かし、掴まれながらもグランディング。

後半ロスタイム、逆転のチャンスを探るも、試合の流れは関東学院大に。試合終了間際、大東大のスクラムからの攻撃でパスが乱れ、このプレーが仇となり奪われたトライがラストワンプレーとなり、最終スコア35-55で試合終了となった。

試合前に整列する選手たち

この試合を伊藤主将は「敵陣でプレーをした時に、最後にトライを取りきれなかったところに差があると感じる。負けるのが当たり前にならないようにリーダー陣を中心にまたやり直していきたい」と振り返った。

酒井宏之監督は「もっと点差をつけられ崩れてもおかしくない試合だった。何が起こるかわからないのがリーグ戦。再来週の日大戦に向けて切り替えてやっていくしかない。」と語った。

リーグ初戦は黒星となったものの、浮き彫りとなった課題を修正し、9月28日(日)の日本大学戦に向け、伊藤組は歩み続ける。

文/写真:宮田脩平