最新ニュース
全身全霊の戦い、あと一歩届かず
大東文化大学 21 17 25 25 13 = 2
駒澤大学 25 25 23 23 15 = ③
2025年度秋季関東大学男子バレーボールリーグ戦、男子1-2部間入替戦が11月1日(土)に駒澤大学玉川キャンパス体育館で行われた。
本学は2023年度春季リーグ戦以来となる1部入替戦に挑んだ。勝てば初の1部昇格、負ければ2部残留となる大一番。
本学は駒澤大学を相手に、フルセットの激闘の末惜しくも敗れ、2部残留という結果になった。
駒澤大学のサーブミスから本学が1点を先取して始まった第1セット。序盤から両校どちらも一歩も譲らない展開。1番野添凌(スポ科4)のツーアタック、8番越智天斗(スポ科3)の1枚ブロック、10番服部将真(現経3)のバックアタックなどチームを勢いづけるプレーが見られるものの、相手も負けていない。駒澤大学も鋭いスパイクやブロックアウトで徐々に点数を稼ぎ、どちらが第1セットを先取するのか予測できない攻防が続く。試合の流れが変わったのは、14-11で本学がリードしている時だった。駒澤大学のフェイントやブロックにより一気に5連続得点される。勢い付いた駒澤大学。相手のミスで本学は得点が入り、なんとか喰らいつく。6番清家大和(スポ科4)のセンターを使った速攻で粘りを見せるも、勢い付いた駒澤大学に押され、21-25で1セット先取される。

△サーブを打つ越智天斗
続く第2セット、越智のスパイクや1枚ブロック、服部の技ありの攻撃により5-1と好調なスタートを切る。このまま勢いに乗りたい本学だったが、試合中盤から連続失点。4点、5点と失点を重ねていき、ついに相手を20点台に乗せてしまい、14-20となる。相手のミスや野添のブロックで2点を連取するも、駒澤大学のスパイクに対応できず17-25で第2セットも取られる。

△スパイクを打つ服部将真
第3セット、このセットは取られるわけにはいかない本学。3番川中太翔(経営4)が高身長を生かした攻撃で2連続得点するものの、序盤から取って取られての攻防が続き、なかなか点差が広がらない。14-11と一時3点もの差がつくが、19-19でまたも同点となる。先に20点台に乗ったのは本学。清家のセンターからの強気な攻撃により20-19とする。服部のバックアタックから相手のミスを誘うプレーで2連続得点。野添のサイドラインギリギリを攻めたサーブが惜しくもアウトになるが、落ち着きを見せた14番工藤晃輝(スポ科2)のスパイクで24点のセットポイントを握る。最後も工藤のスパイクがブロックアウトを狙い25点目を取り切り、25-23でこのセットを終える。セットカウント1-2で、1セットでも取られたら試合終了の窮地に立つ本学。

△力強く応援をするチームメイトたち
応援にも力が入ってきた第4セット。前セット同様取って取られての展開。駒澤大学の強烈のサーブをリベロの2番白野航稀(社会4)が綺麗にセッターに返し会場から歓声が沸く。しかし、点差を広げることができない。流れを変えるかのように、メンバーチェンジで工藤を投入。点差こそ広がることはないものの、工藤の活躍によりチームの活気が上がる。服部のフェイント攻撃、ノータッチエースにより2連続得点し、相手にタイムアウトを取らせる。その後、不意をつく野添のツーアタックや工藤のドンピシャのブロックにより得点を重ねる。相手のサーブやアタックに対して、本学の強みである守備力を見せつけ、一発では決めさせない展開が続く。20点台に乗った本学は勢い付き、25-23でこのセット取り切る。試合の勝敗はフルセットにまでもつれ込むこととなった。

△この試合で大活躍な工藤晃輝

△歓声が上がるレシーブをする白野航稀
運命の第5セット。18番皆木海斗(スポ科2)の押し込むような攻撃で点を得て3-4となるも、相手にリードされる状況は変わらず。工藤のフェイント攻撃が拾われ、先に10点台にのられる。しかし、川中のセンターを使った攻撃や、相手のミスを誘うプレーで3点を連取し9-10となる。お互いが点を重ね、13-13で同点。川中が良いレシーブを見せるも、相手に絶妙な位置で落とされたアタックを拾うことができず、先に駒澤大学にマッチポイントを取られる。会場が緊張に包まれる中次のプレーが始まる。清家がセンターから強気のアタック。しかし、審判の手は駒澤大学に向き、会場全体がざわめきに包まれる。判定は変わることなく、清家のアタックはブロックタッチがなくアウトとなり、13-15で第5セット終了。セットカウント2-3とフルセットの激闘の末惜しくも敗北、悔しさの残る2部残留となった。

△トスをあげる野添凌

△相手から点を取り、喜びをあらわにする工藤晃輝

△チームで喜ぶ様子
1部の舞台を目前にして、夢閉ざされた本学男子バレーボール部。この悔しさを糧に、12月の第78回 秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会(通称:全日本インカレ)、そして来年度のリーグを戦う。
【記事・写真 : 中村心美、大川真、山崎健人】

