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第15回関東大学春季交流大会Cグループ 第5節
日程:6月21日(日)
会場:専修大学伊勢原総合グラウンド
大東文化大学vs専修大学
『昨季入れ替え戦のリベンジならず惜敗 春季Cグループ4位』
<結果>
前半19-13
後半 7-17
合計26-30
<試合レポート>
梅雨真っただ中の水無月。ラグビーポールの背景に見える山には雨雲が覆いかぶさっている。今試合は4月後半から始まった春季交流大会Cグループの最終節となる重要な試合である。対戦相手の専修大学は昨季関東大学ラグビーリーグ戦1・2部入れ替え戦で敗れ、降格が確定した試合の対戦相手である。今試合はただの最終節ではなく因縁の専修大と半年ぶりに再び一戦交える試合でもあるのだ。
「入れ替え戦だと思って絶対に勝とう」(主将:小島拓人)
前節の日大戦を終えてからの今日までの2週間はこの思いを胸に練習してきたという。
そして新体制小島組には、昨季の入れ替え戦に出場した選手が多く残る。あの日グラウンドで感じたその思いをぶつける日が今日でもある。
少し小雨がちらつく中、主審の笛が鳴り、専修大のキックオフで試合が始まった。緊張からかWTB(ウイング)大方維織(経営3)がキックオフボールをキャッチミス。自陣深くで相手に得点機を与えてしまう。専修大ボールのスクラムから始まった攻撃はフェーズを重ね、最後は左サイド大外で先制トライを許してしまった。このプレーから試合の序盤は専修大に流れが傾く。前半10分にはPG(ペナルティーゴール)を与えてしまい0-10と1トライでは追いつけない点差となってしまう。
出鼻をくじかれてしまった本学であったが、FW(フォワード)陣がこの状況を立て直す。専修大の反則でペナルティを獲得しタッチキックでゴール前まで前進するとそこからラインアウトモールでトライを狙う。LO(ロック)黒木新夢(スポ科2)のクリーンキャッチからモールを形成するとじわじわと押し込み、最後はPR(プロップ)内田瑛貴(スポ科4)がトライ。その後のゴールは決まらず5-10と、まずは一本トライをFWで取り切った。そして前半24分、相手のペナルティから再びチャンスをつかむ。敵陣22m付近でラインアウトモールを形成しゴールラインまで前進する。

「フォワードからチームを盛り上げよう」(LO黒木)
モールはゴール前で崩れラックをとなるも、ディフェンスラインの乱れを見逃さなかったLO黒木はボールを呼び込み、パスを受け取るとインゴールにボールをねじ込んだ。その後のゴールはSO(スタンドオフ)吉岡聖太(スポ科2)が冷静に決め12-10と逆転する。このまま点差を広げたい本学であったが、専修大のコンテストキックの処理で反則を犯し再びPGを与え、12-13と逆転を許す。
前半終盤、強い日差しが差し込み高温多湿の天候に移り変わり体力を消耗する。しかし、ここで力を見せたのはBK(バックス)陣。ハーフライン付近でCTB(センター)小澤匠(社経3)が持ち味の突破力で裏へと走り抜け、それに続いて走るCTB及川拓巳(社経1)にオフロードパスをつなぎ一気に敵陣深くまで入り込む。このビックゲインを起点にボールを大きく右サイドに展開しSO吉岡のロングパスを受け取ったWTB大方が巧みなステップで相手を躱しトライゾーンに走り込み、逆転トライを決めた。ゴールも成功させ19-13とし攻撃力の高さを見せつけ前半を終えた。
試合開始時とは一転し青空の下で後半戦が始まった。開始早々、自陣ゴール前で専修大ボールのラインアウトモールの場面を迎えるがFW陣が専修大モールを完封し得点させない。しかし、その後の自陣からの攻撃でブレイクダウンのミスから得点を許し19-18と1点差に詰め寄られる。この状況でのさらなる失点は防ぎたい本学であったが、専修大は50:22を成功させ、このピンチを守り切れなかった本学は失点を許し19-23と再び逆転される。
試合時間残り13分とまだ逆転できる時間は残されている。逆転直後のキックオフでボールを再獲得するとそこからテンポよく攻撃を続ける。専修大の反則によりタッチキックでゴール前ラインアウトを獲得すると逆転の望みを乗せたモールを形成。対する専修大は前半からDFを改善し本学のモールを守り切る。モールは失敗しパイルアップの反則と取られたプレーは専修大スクラムに移りトライに繋がらない。
しかし、選手の闘志はまだ燃えていた。後半から出場したLO中森悠路(社経4)が「FWで取り返すぞ」と仲間を鼓舞する。FWは渾身のスクラムで専修大のコラプシングを誘い、見事ペナルティを勝ち取りマイボールに取り戻した。このプレーでチームは奮い立ち試合の流れを己のものとした。
そして再び攻撃権を勝ち取った本学はゴール前5mスクラムを組む。
「スクラムが優勢でずっと狙っていた部分なので迷わず行けた」(SH遠藤)
こう語ったようにSH(スクラムハーフ)遠藤陽紀(社経2)はスクラムから飛び出し、パスフェイクで相手をずらしながら猛進する。SH遠藤はディフェンスにつかまれながらもトライを決め切った。ゴールも成功させ26-23と逆転する。
だが直後のキックオフのレシーブで綻びが生まれる。本学のノックオンオフサイドの反則により専修大に得点のチャンスを与えてしまう。専修大はタッチキックでゴール前のラインアウトを選択。本学は専修大モールを守り切れず失点し26-30とされる。
このままでは終われない本学ラグビー部。キックオフでプレッシャーをかけ、相手のノックフォワードを誘発させる。そして好調のマイボールスクラムで専修大を押し込み、アドバンテージをもらった状態でBKに展開。パスが乱れボールを下げられるも、スクラムのペナルティの位置に戻りタッチキックからのラインアウトモールでトライを目指す。
試合時間は後半40分を過ぎ、ラストワンプレーで試合が終わる状況でのこの逆転のチャンス。本学のベンチやノンメンバー、そして観客席の全てがこの試合の最後に注目していた。昨季の入れ替え戦を彷彿とさせる緊張感の中、ラインアウトを決める。そしてモールで前進すると主審の手が本学にアドバンテージを示す。モールはインゴール内で崩れトライは認められなかったが、直前のアドバンテージに戻り再び攻撃を開始する。
「(FWの)8人がまとまりきれていなかった」(主将:小島)
ここでチームは焦りからかピックを選択し自分たちが揃い切れていない状況でスタートしてしまう。トライライン目前の第2フェーズ目の攻撃、LO中森がキャリーするも相手タックルの勢いでボールはこぼれ落ちる。専修大はすかさずボールを外へ蹴りだしノーサイドの笛が鳴り26-30で敗戦した。
わずかに超えられなかったリベンジの壁。主将:小島拓人のチームとして「全勝優勝」を目標に臨んだ今大会。後半3連敗を喫し、グループ順位は下から三番目の4位と後味の悪い春の締めくくりとなった。しかし、前節までの2連敗も含め今日勝ち切れなかった現状こそが自らを映し出す鏡とであり、その鏡で自分を見つめ直すことが必ず成長に繋がると前を向きたい。
【写真/記事:宮田脩平】

